読書アクセス
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「株で勝つ」ピーター・リンチ著
本書は、アメリカのファンドマネージャーが株式投資で成功するための方法を解説した本である。
1990年に日本語の初版が出ているが、その内容は普遍的であり、安定的に成果を挙げるための知識が豊富に述べられていると感じる。


[見解]
株式の値段は利益と変動するが、利益が動き出す始まりは消費者にうけることであって、それを感じとれる個人投資家には十分に勝つチャンスがある。もちろん、その時点で時価総額が純利益の50倍になっていたりと割高であれば値上がりは困難なので、基礎的な確認は行うべきだ。
[特徴と比較]
とても分かりやすい説明であり、企業価値の評価方法を経営目線でテーマとしている他の本(http://kazunotesu.jp/blog-entry-148.html?sp)よりも株式投資の知見が身につきやすいと思う。
また、同じくファンドマネージャーの作品であり比較的直近に日本で活躍する人の本http://amzn.to/2rhUrz7もおすすめで、こちらも日本市場の概略を説明し、株式投資でのポートフォリオの組み方を解説するなど内容が多岐にわたる。
この2冊では、先に投資の目的を考えるよう勧めたり、利益と株価の連動を指摘して時価総額と利益の比率をチェックするよう言ったりと重なる話が多い。どちらかでも良いと思う。

http://amzn.to/2riR9w2
未来予測の投資論

http://blog.goo.ne.jp/kazunotesu
アクセスVISION



「企業価値評価」マッキンゼー社編著
本書は企業の価値をどのように算出するべきか、そして企業はその価値を高めるために何に注力すべきか、という問いに対してのマッキンゼー社の解答だ。
財務諸表で使われる言葉を用いて説明を進めたりしているが、言葉の解説も為されているので読み手が一から理解できる構成になっている。

[見解]
企業の作り出す価値は、事業で得たキャッシュベースの利益から資本調達の費用を引いた金額である。そして企業そのものの価値は、その利益を将来にわたって考慮した金額となる。
企業は事業に投下した資産からどれだけ利益を得られるかという効率、利益額をどれだけ増やせるかという成長の両方に意識を向けて価値を高めていける。
背景となる考え方は、
・企業は稼ぎだしたキャッシュによって価値を測ることができる。財務諸表上の利益額は操作可能なため分かりにくい。
・将来のキャッシュベースの利益も割引率をかけて現在価値に直せば計算できるが、その予測はある程度可能である。
etc
[比較と特徴]
本書に出てくる財務諸表の話や「市場」は米国の内容であり(日本とアメリカは財務会計ルールが違うし、10年国債の利率も0.04%と2.3%程と違っている)、細かい部分には日本とのギャップがあるが論理は分かりやすい。
細かい財務会計のような話(キャッシュフローを計算するのにどの勘定項目をどう扱うか等)も少し出てくるが、それらは上記見解にまとめた内容の補足となるものだ。
日本で企業の価値について述べるものには株価をテーマとするファンドマネージャーの作品などがいくつか存在する。本書はそれらの理解をするののも役立つと思う。
(参考となる他の人々のサイト)
http://diamond.jp/articles/-/30025
著者の一人にダイヤモンド誌がインタビューをしている記事。本書の内容について受け答えしている。
~~~~~
http://amzn.to/2rg5UiH
事業動向の予測技術: 事業の動向をみる技術について述べている本
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「ムーンショット」ジョン・スカリー著
本書はペプシコーラをコカ・コーラの競合までに育て上げ、ジョブズと共にアップル社で働き、そこからもベンチャー企業育成に関わってきた人の社会の見方が述べられた本だ。
シリコンバレーの人たちが述べるような起業論にとどまらず、これからの一般的な働き方、中流層と呼ばれる人々のライフスタイルの移り変わりについての洞察も加えながら、働く人はこれから何を考えるべきかを述べている。

[見解]
これからの企業経営はキャッシュフローよりも顧客満足度を重要な指標とする。顧客の意見は瞬時に共有され、企業を世界の大企業にすることもできる。
また、そのような顧客目線を取り入れた新たなビジネスが増える一方で従来の先進国中流層のような多くの所有と消費は起こらず、シェアによるライフスタイルが多数派になる。

[比較と特徴]
シリコンバレーの有名人が起業を語る本としては他に「BOLD」http://kazunotesu.jp/blog-entry-107.html?spなどがある。そちらはテクノロジーへの言及が多い。
ビジネスモデルや社会構造からこれからの社会での事業を考えるのであれば、本書の方が優れているはずだ。スティーブ・ジョブズやラリー・ペイジのエピソードも登場しており面白く読み進められるだろう。
http://www.itmedia.co.jp/news/spv/1611/25/news062.html
著者のジョン・スカリー氏についての紹介とインタビューの載っている記事があったため合わせて紹介しておく。

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未来予測の投資論~未来の社会を考えて経済を読みとく視点を述べた本

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事業運営論~事業の形を述べ、そこに未来の変化を反映して考える視点を述べた本

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1万年の未来予測~ついでに1万年後まで考えてみたくなったときに読む本




「習近平はいったい何を考えているのか」丹羽宇一郎著
伊藤忠商事の社長、駐中国大使を歴任し、日本中国友好協会会長を務める著者が現在の中国の実態と今後の見通しについて述べた本。
特にタイトルの通り習近平国家主席に注目していて、権力基盤を強めたあと、中国をどのような姿に変えていこうとしているのかを分析している。

[見解]
中国の経済は安定的成長期に入っており、広い国土でのばらつきや年による変動はあるものの産業シフトをしつつ成長を続ける。また、共産党の独裁体制は数十年かけて民主主義的体制になる。
支える考えは、
・経済成長と生活の向上から政治参加の要求は高まる
・中国政府は教育への投資を行ってきて、留学者数も既に日本人よりアメリカの大学で多く中国国民の意識は高まっている
・中国国有企業は海外企業の買収による人材獲得を進めており、政府による合理化も敢行されている 等
[特徴と比較]
世界の主要な市場である中国を、中国に最も詳しい人が解説する本である点が重要な特徴。特に習近平は2022年まで主席でありリーダーシップを発揮している人物なので、その政策を解説していることは今後数年間の経済予測についてとても有意義であると言える。
本書は中国について詳細に述べたものであり、比較するとすれば10年以上前の大前研一氏の著書などになると思う。ただ、情報の新しさから言えば本書がおすすめである。
中国も含めた世界の未来についてで言うと、ダボス会議の予測する未来http://kazunotesu.jp/blog-entry-133.html?sp他、数々の未来予測の本がより幅広いテーマを扱っている。
(参考になる他の人々のサイト)
http://long-net.com/2926
日中通信社による丹羽宇一郎氏のインタビュー。中国でのビジネスの実態に焦点をあてている。

~~~
http://amzn.to/2qWfrfi
事業運営論 :「事業を運営するため」という観点から未来予測等の情報を整理する技術を述べた本

ビジネス英語なら GlobalEnglish 日経版


「新・所得倍増論」デービッド・アトキンソン著
日本の生産性の低さをゴールドマン・サックスの元パートナーが各種統計を使いながら根拠を出して解説し、問題点の分析を行い、解決案を出している一冊。

かつてゴールドマン・サックスは日本のバブルを大蔵省より早く見抜いたというが、そのチームの主なメンバーである。また、銀行の適正な在り方を考えて公表したところ金融庁はそのように動いたと言われる。(もし本当にそうだとしたら、金融庁は・・・むしろ考えつかなかった手法を理解して政策にし成果を出した、オープンでイノベーティブな存在と言えなくもない)
本の宣伝やタイトルだけみると胡散臭そうな印象を与えるが、内容は過去の資料まで検証を行い、本格的である。

[見解]
日本の生産性は過去も今も改善の余地があり、企業経営には改善の余地がある。特に観光と輸出産業はのびしろが大きい。
この見解を支える考えは、
・日本は技術と勤勉で世界2位の経済大国になったと考える人が多いが、人口一億人を超える数少ない大国だったことが要因であり、プラザ合意などの為替変動を調整すると生産性はピーク時でも世界3位だった
・今は国民の生産性は27位であるが、研究開発の投資額が世界3位であることや高度技術者の数からは伸びる余地がある
・人口の半分のドイツに輸出総額が負けている。技術力に差がないので営業努力不足が疑われるところ、海外出国者数の極端な少なさはそれを裏付けている
・京都は民間開発の結果ほとんど普通の街並みであり、観光業をのばす意識は西欧に比して低い。観光資源がありながら観光業のGDP比率は他国よりだいぶ低い

なお、本書では具体的な数値の入った統計を、著者が国際機関のデータを加工して作成して掲示している。また、大企業や中小企業の問題、バブル当時のヒアリングのエピソードなども少し出てくる。
[比較と特徴]
主張は観光と輸出、というトピックを強化している他、主に民間企業の生産性に改善余地があるというものであり冨山和彦氏や竹中平蔵氏の考えに近いと思われる。
ただ、それより強烈なことに上場企業に対してもさらなる投資・生産性向上を求めるべく政府が年金基金を通して主張したらどうかと提案しているというのは特徴的である。
アメリカ企業と比べて株価の伸びが弱いのだという。
日本経済を述べた本としては、他に大前研一氏の作品http://kazunotesu.jp/blog-entry-125.html?spに消費者サイドからの解決案があり、他の視点も得たいときにおすすめである。

デービッド・アトキンソン氏を紹介するページとしてはハーバービジネスのインタビュー記事https://hbol.jp/122527?display=bも詳しい。

http://blog.goo.ne.jp/kazunotesu
アクセスVISION :様々な事業について分析しているサイト
http://amzn.to/2pW7HvU
未来予測の投資論 :未来予測の技術について述べている本
東京で働く!仕事と住まい同時提供TokyoDive




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こんにちは。読書アクセスを運営しておりますカズノリといいます。
趣味は読書とラジオを聴くことです。
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