「企画脳」秋元康 著 |
芸能界のヒットメーカーによる、異色のビジネス書。戦略や経営理論といった言葉は使われず、ひたすら「良い企画を形にして通し、ヒットさせる」ことを追究していく作品である。
もしも「提案がありきたりでつまらないと言われた」、「面白いと思ったのに記憶にも残らない…」という苦しい思いをしているのであれば、この本は気持ちを整理して次へ進むのに力になってくれるだろう。 芸能界で存在したプレゼン(企画が紙一枚)や考えるときの意識の巡らせ方を教えてくれていて、読んでいて面白い本でもある。
この本を読むのに効果的な視点は、仕事のどの部分について述べているのか意識することだ。 ホワイトカラーでも、input~加工~output という一連のプロセスを考えることが出来る。そしてこの本の概略は、 ・日々の記憶の工夫をinputのポイント、 ・差別化の工夫を加工のポイント、 ・プレゼンの意識の置き方をoutputのポイント、 としてそれぞれ深堀して説明しているというものだ。
日々の記憶というところは、どこまでも感性を磨くしかなくマネするのも苦労しそうだが、その他はすぐに役立つような可能性を感じる。
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