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「マッキンゼー流最高の社風の作り方」ニール・ドシ、リンゼイ・マクレガー著
マッキンゼー社のOBであり夫婦である二人が、組織設計を戦略や業務プロセスではなく、心理学などの知見をもとにして「社風」の観点から考えた本。
ビジョナリー・カンパニーなど会社の社風と経営成績の相関関係を述べる本は数多くあるが、この本は組織心理学をテコに因果関係を明らかにしていく展開となっている。
夫婦はこの考え方をもとに組織(企業、夫婦などチームワークのあるところ)を優れたものにする理論と手法を構築し、日々自らの企業で実践している。
[読者イメージ]
効率を追求する流れに疑問をもつ人、その先にある硬直・停滞に危機を感じるような人には、現状を打開するための武器となる理論だ。
多くの人にとって、「何となくそのような気はしていたんだが明確に理解できた!」という発見があるだろう。
心理学の研究成果、Google等の取り組んだ解決策(ベストプラクティス)を挙げており、現状打開への一手をつかみとれると思う。


[視点]
本書はいくつもの手法、理論が盛り込まれている作品だ。これ自体、企業を変革する現場で導きとなるような役割を期待して記されているという。

読み進めるにあたっては、社風が力をもつときの鍵となる直接動機と、逆にマイナスとなる間接動機について心理学の知見・その知見から導かれる理論を見つけだすという視点が情報整理に良いだろう。
次に、手法を整理して読んでいく視点だ。
出てくる理論の一つは次の通りだ。
心理学の研究成果として、ボーナスが呈示されてもパフォーマンスがあがらないパターン、成績に応じた表彰がパフォーマンスを悪化させてしまった現象などが呈示され、その仕組みが解き明かされる。
ここから導かれるのは「キャンセル理論」だ。報酬の有無が細かすぎるとき、報酬のつかないものへのインセンティブは報酬制度を導入する前よりも下がるのである。
この理論に気をつけて企業のパフォーマンスを高める取り組み事例の紹介が後に挙げられ、変革の手法が解説されていく。

[比較と特徴]
社風と企業成績の相関関係を述べる本や、例えばスターバックス社長の回顧録も、社風の強さを感じさせるものとして挙げられる。
そのなかにあって、本書は学術的な展開が優れていると思う。働いている人の気持ちなどを語るものとして回顧録も深みがあるが、組織のなかで方針を立て、実行していくときに力をもつという点で、本書は圧倒的に優れていると思う。




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