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「超偏愛 映画の掟」荒木比呂彦 著


ジョジョの奇妙な冒険の作者によるストーリー論となる著作。

いきなりだが、僕はジョジョの第5部には他のシリーズにない魅力をもっていると思っていて、その魅力を自分なりに分析していた。その時は、戦闘シーンの考え込まれた謎によるスリルだと解決して、HUNTER×HUNTERに近い魅力だと思った。

そしてこの本では、そのような分析を荒木比呂彦さんもしていたということに嬉しさを感じると共に(注:他のマンガの話は出ない)、荒木さんによるより優れて練り込まれた分析にはかつて受けた大学の文学系の授業をはるかに上回る迫力があった。


荒木比呂彦さんのみるところ、作品の面白さはサスペンスのことだ。
リアリティのある環境設定、キャラクターの存在と発言。それらで観客を引き込んだあとで、ファンタジーなまでに爽快な動きを含むハラハラしたシーンを迎える。
そのシーンには謎があり、ハラハラしながら物語は進んでいく…

とても簡潔にまとめると以上の通りだ。
これらをどれほど精密に構成するかが、作り手の技術力と言える。もちろんジョジョはこれらの論理による魅力を備えていて、例えば悪役の性格を描写する努力では、ディオやプッチの設定を見ればドラゴンボールを超えているのは明らかだ。

ジョジョも部によって努力のポイントは少しずつ動いているように思う。例えば戦闘の謎に於いてならメタリカは他の部を超えている。

謎のもつ魅力、サスペンスを明らかにしていく楽しみから作品を高める思考に関しては、この本は本当に教科書になると思う。
おそらく荒木比呂彦さんのフィルターを通してみれば、スタジオジブリの「耳をすませば」も人生と恋の悩みを解き明かしていく優れたサスペンス映画ということになるのだろう。
一貫して世のストーリーを説明する、哲学でもあると思えた。
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