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「エッセンシャル思考」グレッグ=マキューン著
本書は思考・業務を効率化しようというテーマの数あるビジネス書のうち、デザインの参考書としても並べられることも多い一冊だ。
(たとえばTSUTAYA×スタバの六本木店など)
それは、この本のメッセージ「より少なく、しかし良く」がデザインにも通じる哲学だからだ。



この本では、ビジネスにつき「より少なく、しかしよく」ということを最高の取り組み方だと述べている。その反対に挙げられるのは方向性の見えない拡大路線である。
それは企業単位だけでなく、仕事ができるがゆえにたくさん任され、方向性を見失う個人についても数多いと指摘している。
そして、個人がそのような事態になる原因の一つに、引き受けてしまう側の「学習性無気力」を挙げる。教育の過程などでいつも「言われたことを変えられない」と思い込まされるうち、自ら選ぶという姿勢を精神的に持てなくなってしまうのだという。
この本の後半部分では「集中的に考え、方針を選ぶ時間をとる」ことの必要性・具体例を、年に2回一週間じっくりと休みを取るビル・ゲイツの例などを挙げながら述べている。

後半部分については、この本と比較できる似たようなものは数多い。例えば一流コンサルティング会社で活躍した人の書籍にもたくさん載っているだろう。一例を挙げるとすれば以下の本だ。



この本では具体的な設例を出しながらひたすら思考トレーニングを実施させてくれる。たとえば経営がこのごろ不調な会社がある、どうする?という問いかけをお客さんからざっくばらんに受けるというシチュエーション。
「代替品の登場で売り上げが圧迫されている」
という仮説をたてて検証するという場合、
「顧客が製品を使って成し遂げたい用事は代替品でできる」
「代替品は製造コストが安く顧客にとって購入単価も低い」
ということだけ根拠づけられれば良く、ここで3C分析は自社も見るんだなどと言って話を広げてはいけない、混乱する。まずは顧客に注目だ。
顧客について、仮説の根拠になる現場情報と、逆に仮説をくつがえすような事実の2つだけを徹底的に探し出して、反証があればすぐに仮説に修正を加えていく。
具体的には製品用途、競合の製品の使われ方という必要なポイントに質問事項をしぼり、その順番でお客さんに尋ねたり、お客さんを観察する。

そして例えば仮説通りの事態で、その対策として
「代替品の製造に投資したら挽回できる」
という仮説を検証する段階になったら、
「市場のなかに自社が今から入ってチャネルを開拓できる」
「競合を上回る性能の代替品を開発できる」
という根拠ないしその反対事実を探すべく、今度は競合と自社の調査に入る。
そして仮説の通りと思えたら、それを結論としてお客さんに提案する。

何度も見直しながら、漏れなく論理的に受け答えを進めていくと、納得感のある提案ができる。ここでは3C分析という枠組みが注目すべき視点を与える作用をしていて、スムーズに受け答えを進めている。提案に経営陣の信頼するような現場情報を添えられていれば、実行に移される。
もちろんお客さんも時間をかけて実験を繰り返せば同じ成果にたどり着くだろうし、そもそも全く新しいチャレンジならば後から分かることで提案された行動を修正することも必要になるかもしれない。但しコンサルファームに行動させておけば何度も実験を繰り返す手間を省き、より良い製品やサービスを早く社会にとどけられるようになることは確実なので、彼らを利用するのだ。

前半部分については、どうすれば克服できるかについて、心理的に人生の脚本付けがされている場合は長い対話で気づけるようになるということが「七つの習慣」の相互依存の説明にみられる。そもそも無意識で動いてしまってうまくいかないものは、無意識のもとになっているストーリーから見つけ出す必要があるのだ。


日本での著作でいえば、福沢諭吉の学問のすすめに独立の心をもつことが説かれている。この人は日本の民衆の独立心のなさを嘆いていたような人なので、独立心の必要性についてはかなり強めに述べてあると思っている。







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