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「経営の本質」マービン・バウアー著
マービン・バウアーはマッキンゼーという戦略コンサルティング会社の中興の祖で、経営するシステムを構築することに知見をもつ人物だ。今回紹介する本はその人物の代表作である。



経営コンサルティングは、会社がまとまりをもって持続的に業績をあげることを助けるために行われる。会社ごと・事業環境ごとに最適な経営プロセスを詳細に考え、体系的に組み合わせて「経営システム」を提案するプロジェクトだ。

氏が言うには、300人以上の企業が長期にわたって成長を遂げるためには、このような経営に向き合う決意が、成功を目指す決意にくわえて必要となっているようだ。
そして注意深く構築された経営システムこそ、経営の決意を効果的に、全社に貫き通す手段となるのである。

本書では経営システムのない会社の事例、経営システムをもったことでの成功事例、経営システムを構築する考え方と方法を説明している。そこにいう経営システムとは、経営理念、戦略、事業方針、評価基準、手順のそれぞれをふくめ、14の基本的な経営プロセスの総称だ。
(14のプロセス)
経営理念を打ち出す
経営のゴールを定める
短期の目標を定める
戦略を立案する
行動方針を定める
評価基準を定める
業務手順を定める
組織図を作る
人材を配置する
事業計画を作る
施設や設備を用意する
資金調達する
社員に情報共有する
社員の行動をサポートする

戦略を立てることのみでなく、業務プロセスから一つ一つの手順、それらを実行する組織体制の作り方・捉え方について述べている。特に経営理念を設定することの価値を強調している。

マッキンゼーと聞くと科学的手法、論理的な正しさを導き出す技術を思い浮かべる方も多いと思うが(近年のマッキンゼー出身者の著作内容がそうなので)、この50年程前の本作では出ない。
むしろ、そのような技術が尊重され育てられる元となった『ファクトベースの理念』の意義深さが強く詳しく述べられる。

このマッキンゼー自身の進化をみても、本作で述べられる経営理念の重要性を感じるのではないだろうか。

ちなみにこの本が書かれておよそ30年後、ジム・コリンズという経営学者は「ビジョナリーカンパニー」を出版しているが、そこでは経営理念の浸透された企業をビジョナリーカンパニーとよび、18の企業について、具体的にどのように浸透しているかを記している。
ビジョナリーカンパニーに特徴的なことは、

・経営理念を文書で明確化しており、経営理念でない単なる慣行と区別をつけられるようにしていること
・経営理念以外は全て変えてでも進歩し続けるべく、例えばフォードなら「誰でも真面目に働けば乗用車を持てる社会を作る」などゴール設定して新しいチャレンジを取り続けること
・経営理念の社員への浸透を続け、昇進もそれに合わせるため、生え抜きの社長が多いこと。社外から呼ぶにしても経営理念に熱く賛同する人。

とまとめられるだろう。
企業体制の設計を考えるとき内容が網羅的であり実用的なのは「経営の本質」の方だ。企業経営の考え方についてOSとなるような本であると思う。




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