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「徳川家康」山岡荘八 著
2016年07月01日23:45


数ある歴史小説のなかでも有数の大著である、山岡荘八著「徳川家康」。
26巻まである長編で、内容は徳川家康の出生から逝去までのストーリーである。


徳川家康はいうまでもなく戦国時代の争いを勝ち抜き、そこに日本統一の下に平和を確定した武将であって、日本史の誇る偉人だ。プロジェクトマネージャーやリーダーといった視点でビジネスの示唆を学ぶのにも有益であるし、学生時代に読めば生き方について考えるきっかけになるだろう。

読んだ印象を1つ述べるとすれば、戦国時代を終わらせる装置として教育と神仏の民間への普及を図る熱心さだった。
これは、同じ作者の織田信長、豊臣秀吉を読んでも見られなかったものなので、徳川家康の独自の思想の結果なのだろうと思う。豊臣秀吉の私闘の禁止をさらに一歩進めて、私闘を避けるような思考回路を学んでもらい、長い目で社会を安定させようとしているのだ。
徳川家康の社会の安定に対する見方、教育に対する見方、当時の日本の状況に対する見方、などへの著者による分析が入り歴史小説として内容の厚いものとなっていると思う。

(参考)
日経の記事
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カテゴリ : 回顧録・伝記

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