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「コミュニケーション力」斎藤孝 著
2016年06月29日17:57


コミュニケーションに関する著作の多い、教育学専門の大学教授による作品。対話における意味は心の感触と共にある等、全身で感じつつ深めていくコミュニケーションを述べている。
テレビに出ることも多く、本屋でも目立つ置き方のされていた文庫本である。
[読者イメージ]
人とつながる対話とはどんなものだろう、と見つめなおすようなとき、気になるページを読みつつ考えると視野を広げてくれるだろう一冊だ。
なので、そのような時間をもつ人が対象読者になると思う。


[視点]
言葉での意味のやり取り、感情のやり取りというコミュニケーションの基礎から始まる。
ここに、心の感触とつなぐために経験知のこもった言葉探し、広く文脈を把握する意識、身体動作のコミュニケーションへの関与、コミュニケーションの発展のための工夫等が加わってくる構成である。

著者が特に強調するのは文脈力であり、コミュニケーション力は「文脈把握の練習」と「対話を主題に沿いつつずらしていく流れを学ぶことでコミュニケーションを広げる練習」で向上するのだという。
このために、「どうして今この会話をしているのか、会話のあとキーワードだけでも辿って反省してみる」という工夫を紹介している。
[比較と特徴]
コミュニケーションを含めて人間関係について述べた本としては七つの習慣http://amzn.to/2kdGhhXがある。
これは会話の場面だけでのコミュニケーションをにとどまらず考え方を加えてくれ。
例えばコミュニケーションの流れを何度か再確認したとき、一定のクセを見つけ出せた場合、無意識のレベルで過去からのバイアスがかかっていると考えて、その根本的な改善を検討する。
あるいは会話に向き合うとき、主体的に関われているのかどうかまで考える、等でも七つの習慣を読むことは有意義だろう。

このような本と比較したとき、本書の特徴は会話という場面で心をかよわせる技術にフォーカスしていることだと思う。

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カテゴリ : 人間関係の本

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