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「ルービン回顧録」ロバート・ルービン著
2016年06月28日16:57
ロバート・ルービンという名前を初めて聞いた方も多いと思うので、まずは著者を紹介したい。
ハーバード大学の経済学部をトップ卒業したあとロンドンに休暇を兼ねて留学、アメリカに戻るとイェール大学で法学を修めて弁護士となるが、やがてゴールドマン・サックスに転職して最速スピードで会長になった。
そのあと財務長官としてクリントン政権でも活躍した、アメリカのエリートである。

本著は本人による回顧録で、幼児期からの育ち、大学での勉強への取り組み方、仕事で心がけていた思考方法、財務長官時代の苦労を物語的に伝えてくれる。



例をあげるなら、仕事では確率論を常に意識することで不確実な経済の動きに対処していたこと。
不確実なものに依存しないことを心がけ、クリントン政権では株価の動きを政権運営と分けて広報するように努めたこと。
なにかに投資するときは、どれほど自信があっても確率的に負けがあり得るならそれを考慮して資本の配分を決めたこと。

その他資本市場への意見や、メディアとの関わりなど多くのことに言及しており、この本は広くアメリカのエリートビジネスマンに聞きたくなるような話題に応えている。
本屋にはその時々で経済界の大御所の回顧録がよく出版されるが、この人の本は並ばなくなった今でも読む価値があると思う。

自ら取り組みたい仕事を常に思い浮かべており、そこに転職して活躍したという人物でもあるルービンの人生回顧録。人材市場のプレーヤーの増えてきている日本でも、そのような例はより一層出てくることだろう。

日本でロバート・ルービンのような経歴をもつ人物の回顧録というのは僕は思い浮かばないが、あえて近いところを挙げるならば銀行で活躍後公職にもついた西川善文氏の回顧録だろう。

そこで出てくる話はルービンとは異なっていて、メガバンクの営業の思い出や合併の苦労話が登場する。ビジネス本の要素がかなりあるルービン回顧録とは異なり、物語の趣が強めだ。

日本版の金融の第一人者はこのような人生を歩んでいたのかという物語であり、似たような企業に置かれている方にとっては励まされるような、良い読書体験をできることと思う。


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カテゴリ : 回顧録・伝記

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