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「プロジェクトマネジメント」山口 周 著
チームでプロジェクトに取り組むときの、要領・コツについて、若手や中堅でも役立てられるような目線で記された本。
著者は外資系の組織改革に強みを持つ企業のコンサルタントで、プロジェクトチームの組み方から完成まで、常に狙いから具体的な対応まで整理して記述している。


[読者イメージ]
チーム行動がうまくいかない、対外交渉がうまくいかないという課題をもつ方に、考え抜かれたアドバイスをもたらす一冊だ。
著者のような経験をもつ人物にはなかなか相談にいけないと思うので、お得な勉強と言える。
[視点]
プロジェクトの段階に応じた外してはならないポイントをいかに習得していくか、という視点で読むのが内容整理に良いと思う。
まずプロジェクトチームの最初の原則は、成果をあげられる目処のたつ仕事を受けることだ。
明らかに無理な仕事かどうか見極めるには、聞いた時点で仕事の成果を出すまでの大筋を思い浮かべれば良いという。
妥当な解決シナリオの大筋が全く思い浮かばないのならば、それはそもそも今の自身が取り組むには無理な仕事である。

次に成果を認められるために、依頼や命令が明確になっていないといけない。
抽象的なことを言われて感覚任せでは、後で微妙に違うなどと言われてこじれるのが目に見えている。何のために、どれくらいの期待で依頼や命令をしているのか、確実に言質をとるべきという。相手の依頼が現実的な期待になるまで交渉するのがポイントだという。筆者の苦労がうかがえる。

最後に、成果を出すために十分なリソース(人材や物資、期間、予算)を確保して受けることだ。
十分な、というのは仕事によるが、コンサルティングに携わる筆者の感覚として、想定外の作業を考慮して「7割の稼働でも何もなければ達成できる」チームを組み案件に携わるという。
このあと、プロジェクト中盤や着地フェーズでのポイントも順次述べられていく。
[比較と特徴]
この本と比較される本は、より詳細な業界ごとのものかリーダーの精神論など(例えば堀紘一さんの本

など)になる。ちょうどとりかかりやすく具体的な行動方針を日常業務にもたらしてくれるという観点からは、本書がおすすめだと思う。
また、個人としての振る舞いについては著者が知的生産術の伝授http://amzn.to/2kfKUYSをしているのが具体的な項目に整理されており、おすすめだ。
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