「ムーンショット」ジョン・スカリー著 |
本書はペプシコーラをコカ・コーラの競合までに育て上げ、ジョブズと共にアップル社で働き、そこからもベンチャー企業育成に関わってきたスカリーの社会の見方が述べられた本だ。 製品への熱意の差からやがてジョブズとは経営の方向で別になったが、マーケティングでは活躍をしてジョブズの注目も得た者として、その考え方には興味を持つ人も多いのではないか。 シリコンバレーの人たちが述べるような起業論にとどまらず、これからの一般的な働き方、中流層と呼ばれる人々のライフスタイルの移り変わりについての洞察も加えながら、働く人はこれから何を考えるべきかを述べている。
[見解] これからの企業経営はキャッシュフローよりも顧客満足度を重要な指標とする。顧客の意見は瞬時に共有され、企業を世界の大企業にすることもできる。 また、そのような顧客目線を取り入れた新たなビジネスが増える一方で従来の先進国中流層のような多くの所有と消費は起こらず、シェアによるライフスタイルが多数派になる。
[比較と特徴] シリコンバレーの有名人が起業を語る本としては他に「BOLD」http://kazunotesu.jp/blog-entry-107.html?spなどがある。そちらはテクノロジーへの言及が多い。 ビジネスモデルや社会構造からこれからの社会での事業を考えるのであれば、本書の方が優れているはずだ。スティーブ・ジョブズやラリー・ペイジのエピソードも登場しており面白く読み進められるだろう。 http://www.itmedia.co.jp/news/spv/1611/25/news062.html ↑著者のジョン・スカリー氏についての紹介とインタビューの載っている記事があったため合わせて紹介しておく。
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