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「第四次産業革命 ダボス会議が予測する未来」クラウス・シュワブ著


本書は、世界経済フォーラム(年次総会がダボスという場所で行われるため、ダボス会議とも呼ばれる)のクラウス・シュワブ会長が2025年頃までの社会のテーマを広く知ってもらい解決するために記した本である。
ダボス会議はメルケル首相等の国家元首やビル・ゲイツなどの経営者が集まり、世界的な懸念事項について毎年5日間にわたり話し合っている。

[見解]
現代はコンピューター普及による第三次産業革命に続く第四次産業革命の中にあり、これは指数関数的な新技術の普及速度・現実世界に向けてのデジタル世界の拡大と深化・社会システムを問い直すレベルの影響力を特徴とする。
これらは経済面では富の集中を強烈に加速し、法制面では生物としての人間のアイデンティティを問い直す。我々はこの実態を知り、話し合って、人類として良い未来を選びとらねばならない。

[特徴と比較]
視点が人類。他の未来予測の本とは、未来を予測しようとしている動機が異なっており記述のなかで述べられるポイントも異なる。
但しその見識は世界中の有識者を集めて整理した結論を(著者自身も学者であるが)もとにしており、ネットのモバイル化や人工知能、生物合成学などの論点は他の動機で記された多くの未来予測の本に劣らない。非常に読みごたえのある一冊である。
経済的な動機で記された未来予測の本(マッキンゼーが予測する未来http://kazunotesu.jp/blog-entry-118.html?sp、テクノロジー4.0http://kazunotesu.jp/blog-entry-119.html?sp
テクノロジーへの探究心で記された未来予測(インターネットの次に来るものhttp://kazunotesu.jp/blog-entry-48.html?sp、テクニウムhttp://kazunotesu.jp/blog-entry-35.html?sp
も、興味に合わせて読むと面白いだろう。最後のテクニウムは、テクノロジーの歴史哲学といえるような本で、読みごたえも本書と別な独特さを持っている。
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