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「考える技術」大前研一 著


経営コンサルティングの第一人者で、70代の今に至るまで旺盛に活躍している著者が2004年に出版した本。
著者自身の振り返りを含みつつ、そこから得られた考える技術を集約した一冊である。
(2019/3追記 今読み返しても考え方の整理について新たな発見が得られる、本当に良い本だと感じている)

(内容)
本書には、大前研一流の呼びかけが存在する。
「人の二倍考える人間は10倍の収入を得ることができる。三倍考える人間は、100倍稼ぐことができる。
そして10倍考える人間は、時価総額一兆円企業の創業者になれる可能性もある。」
そして本編で、考える技術について様々な場面にあわせて解説を行う。
単に考える技術だけでなく、経済界で現実に起きている変化を交えて説明してくれる(マルチプル経済、ボーダレス社会など)ため実感もわく。
(見解)
現象の観察から仮説、検証、実験を繰り返して原因と問題解決を行うという思考ノウハウは、複雑になり変化スピードを増している現代で成功するために必須である。
という見解を具体化するようにして記されている本。この見解を支えている考えは、
・企業経営の変革に成果を挙げてきた方法はフィールドインタビューを相手の生活まで考えながら多数行う現場の観察、仮説と検証、実験、問題解決策の提案というものである。
・現代経済は動きに影響を与えるファクターが非常に多くなったため学問のフレームワークが以前ほど当てはまらず、非線形で論理的な思考ノウハウで現場の観察から問題解決する姿勢がより必要になっている。

具体的に考えるにあたり、ピラミッドストラクチャーによる論理構成の整理や問題解決を促すスライドの作成など、マッキンゼーでの技術を用いて説明している。
(比較と特徴)
大前研一氏の他の作品と比べて思考ノウハウに特化した作品であり、例えば企業参謀ノートであれば企業の業務プロセスに焦点をあてて戦略思考を解説したりしているが、本書の目線はより広範囲にわたる。

また、考えるテーマを随所にあげながら読み手に語りかけてきていて、演習的な要素もあることが特徴だ。
仕事術としての、現場ですぐに活用するような思考テクニックとしては、山口周氏の外資系コンサルの知的生産術がもっと具体的で細かく項目分けして解説してくれている。

(その他おすすめ)
https://www.hotbrowncoffee.com/
レポートバンク:世界の様々な組織による世の中の推移についての分析へのリンクと解説があり、考える際の力になるサイト。

https://blog.goo.ne.jp/kazunotesu
アクセスVISION:様々な事業や市場について、経営理論や統計を用いつつ簡潔に分析を行っているサイト。
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