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読書アクセス
「充実した読書につなげられるような案内作り」をテーマとして、多読のビジネスマンが本の紹介や比較をしているWebサイト
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2017年を振り返って


今年も、いよいよ大晦日である。
2017年には、アクセスVISION
http://blog.goo.ne.jp/kazunotesu
の拡大と、トピックVISION
http://topicvision.jugem.jp/
の新設、東京探検ゲーム
https://tokyoeg.blogspot.jp/2017/11/start.html?m=1
の新設があった。
東京探検ゲームはこの一週間アメリカからしかアクセスがないという結果になっているが、日本の僕の好きなアーティストのYouTube動画やいくつかの僕の写真が日本への理解につながっていると考えると、意味があったと思う。

2018年はさらに、
優れた読みものへのアクセスを充実させていき、
さらにそこで得た知識を自ら活用して事業動向の予測を伝えることを継続することを強化し、
事業以外についての様々なトピックの情報整理も少しずつ行っていきたい。
事業動向の予測は、当たり外れの確認も定量的に行い、教科書や新書を超える本当に力のある理論を構築する。それはいずれ、実際に力のある事業を育み、作り出すことに寄与するはずだ。

株式で見るかぎり、2017年は日経平均以上にスクリーン関連事業の銘柄全般が伸びており、未来予測の投資論に述べる予測は当たっていた。
けれども未来予測の投資論は、事業のからくりを解き明かし、もっと構造的に説明を加える余地を残している。
事業が多く組み合わさって社会を形成しているその構造について、事業の中に人の作業が多く組み込まれているその構造について。

おそらく読みものは十分に集めているので、それを再整理して動向予測の背景装置とするに十分なくらい仕上げるのが2018年初め(休みの多い1月上旬)の仕事だ。

今年も、記事を読んでいただきありがとうございました。来年もよろしくお願いします。
「地球の論点」スチュアート・ブラント著


地球全体の出来事について常に関心をもち、かつてはホールアース・カタログも記した人物による作品。著者は、興味の赴くままに雑誌編集する編集長兼活動家という印象だ。
この本では地球環境に対して焦点をあてて話が始まっている。

(見解)
著者の調べでは、地球の気候システムは本書の出た2011年で解明されておらず、1万3000年前の気温15度低下や5500万年前の水温8度上昇なども再発防止策は不明。
気候システムと経済システムが調和するように、気候システムの解明に力を向け、動きをチェックする意識が必要だと述べる。
また、生態系については、人類による変化の歴史は長く自然なことであり、遺伝子組み換えを含むバイオテクノロジーが合成生物学として21世紀を牽引するのは間違いないと述べる。

(内容)
気候システムの調査や世界中への取材による話が散りばめられた一冊。ケビン・ケリーの著作といい、アメリカには世界中の見聞をまとめたような作品が多くある印象である。
本書で上記の見解の他に印象的だったのは、日本のかつての経済成長と直近の停滞の説明を、労働人口の動きそのものと述べているところだ。
デービット・アトキンソンも著作http://kazunotesu.jp/blog-entry-143.html?spで同じことをより根拠をつけて述べていたが、海外から現象だけを素直にみるとそのように考え至るのだろう。
「技術の強さ、職人技etc.」を作り出すのも人なので、人が多ければ育つ可能性も高いというのも一理あるように思う。
日本の文化や教育熱心な風土も影響はあると思うが、人がいてこそである。

未来予測の本としては、地球環境という論点が他の本と比べて新しい。本書を読むことで、地球の気候や生態系への意識は少し深まると感じる。
(参考)
http://www.nies.go.jp/kanko/kankyogi/19/10-11.html
国立環境研究所による、スーパーコンピューターの活用による気候予測の説明。コンピューターやセンサーの性能の高まりにより、今後さらに精度が高まっていくのだろう。

(その他)
http://blog.goo.ne.jp/kazunotesu
アクセスVISION:様々な事業の動向を考えている斉藤
「企業価値4倍のマネジメント」火浦俊彦著


企業経営について、ベイン社における戦略の定型的な設計方法とオペレーション体制を述べた本。
ベイン社はすかいらーくの再建などを成し遂げたベインキャピタルを立ち上げたりと、その知見の活用を本業の経営コンサルティングからさらに広げてきた企業としても知られる(資本関係はないらしい)。
戦略策定での必要な考慮事項が多くあるため、気を付けながら何度も繰り返し策定して上手になっていくのだろう。


(概要)
・企業戦略と事業戦略は分けて考えるべきもので、企業戦略では本社と事業部の役割を規定することが必要。
・事業戦略は「外部分析、事業のライフステージ分析、市場定義、トップシェアをとるための戦略、目標数値と個別施策を結びつけて明確な設計図にすること」が必要。
・KPIを現場の行動→現場の成果→財務成果と3階層で設定することが計画実行のために必要。
・戦略を作ったらその実現にフォーカスして設計された組織を作り出すことが必要。注目するのは意思決定のプロセスに関わる人の定義で、「起案・情報提供・規制等調査・意思決定・実行」の5段階について効率化・役割明確化をしていること。
・財務指標以外に、事業の実態をみるためには顧客の感動体験を測る指標をもつことが必要。「友人にすすめるか」の指標を使うのが現状最も効果的。

(比較と特徴)
大前研一氏や冨山和彦氏の著作の方が内容は簡潔であり、全体感をつかんで動くのには良いだろうし事業を自ら進める人にもおそらく効果的だろう。
本書は「特に大企業の組織と向き合いながら業務を進める時」に役に立つような細かさ、具体的図表の取り込みようであり、大企業で実務として詳細まで考える必要に迫られた場合に読むものではないかという読後の感想をもった。ただしそのような場面であれば力を発揮してくれるはずだ。

(参考)
http://diamond.jp/articles/-/54404
著者がコンサルタントとして考えていることについて述べているインタビュー

https://industry-co-creation.com/management/5009
著者が登壇者の一人となって経営者に求められるメンタリティを述べている会議の議事録。当サイトで著作を扱った熊谷正寿氏も出ている。

(その他)
事業分析と動向予測:アクセスVISIONの背景にある論理や技術について図表化しつつ整理した本
http://amzn.to/2Aqz7jU

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「デジタルマーケティングの教科書」牧田幸裕著


デジタルマーケティングについて、戦略コンサルティングやIBMでの業務経験を積んできた著者が解説する本。
マーケティングの基本プロセス、そこにデジタル技術が起こす変革を述べている。
現在はスマートフォンの普及率が急速に高まり(H29情報通信白書で、日本は20代、30代の保有率が90%を超えている)、スクリーンも日常目にする機会が日に日に増えてきているデジタル化の過程にある。デジタル化のビジネス影響を知ることの重要性を感じている方は多いに違いない。この本はそのうちマーケティングについて様々な考え方を分かりやすくまとめてある良書である。



(概要)
マーケティングのプロセスは
①環境分析: 政治、経済、人口動態や行動様式、テクノロジーのうち事業に関わるものの分析
②戦略立案: 顧客のセグメント分け、成長性やアプローチ可能性でターゲティング、差別化の方針確定
③戦略実行: 施策をどんどん試していく
④戦略管理: 戦略が当たっているか指標を測定しつつ判断、施策に改良を加えたり取捨選択を進める

という順で進めていく。
このうちデジタル化は消費者の行動様式に変化を加え、企業からのアプローチ方法にも変化を加えてきている。
消費者は購入前にスマホでの検索、購入後にレビューの共有を行うようになったし、
企業はリアル店舗とオンラインサービスを連携し、一人一人に最適化された顧客体験や物流の効率化を実現するようになった。

(比較と特徴)
現代のマーケティングの本は本書でも引用される有識者であるコトラーからも出ている(当サイトの記事)が、特にデジタルとマーケティングの話を深堀りし、さらに日本での2017年後半までの先進的な事例を解説してくれているという点で本書は特徴的である。

(参考)
デジタルマーケティングの実践についての日本コカ・コーラ担当者インタビュー記事
http://www.cocacola.co.jp/stories/digital_marketing
アプリを展開してアプローチしてきた経験が述べられており、スピーディーに試して改善することがデジタルマーケティングに効果をもつのだろうと考えられる。

https://webtan.impress.co.jp/e/2016/11/15/23742
コンサルティングの大手アクセンチュアのディレクターによるデジタルマーケティングのインタビュー記事。
業務の現場で役立つKPI(成否の指標)の設定と、管理を責任もって行える組織の設立が成功の鍵であるということが述べられている。

以上から分かるのは、マーケティング施策のターゲットやメッセージなどの戦略を定めたら責任組織とKPIの一覧表を作り、スピーディーに実施と改善をするのが良いということた

(その他)
アクセスVISION:様々な事業について動向を考えているサイト
http://blog.goo.ne.jp/kazunotesu

未来予測の投資論:未来予測の考え方を述べ、投資に活かす理論を述べた本
http://amzn.to/2ickgOC


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Author:kazunori
こんにちは。読書アクセスを運営しておりますカズノリといいます。
趣味は読書とラジオを聴くことです。
本屋をぶらつくのが好きで、仕事帰りや休日に歩き回っています。ネットで色々なサイトも見ながら本の情報を仕入れては、家やカフェ、通勤途中で、読書をして考えごとを巡らせています。

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