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読書アクセス
「充実した読書につなげられるような案内作り」をテーマとして、多読のビジネスマンが本の紹介や比較をしているWebサイト
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「AI経営で会社は甦る」冨山和彦 著


戦略コンサルティングで活躍した後、起業したり政府委員を務めている経済人が、技術革新の激化する環境に対応するために企業や社会がどう変わるべきかを述べた本。
「AIをどう活用すべきか」という問いを前半で出して解説してからは、これからの人材論を展開している。

[見解]
AIはそれ自体ではビジネスにならず、使い方を考えて導入に取り組むべき。様子見をしてベストプラクティスを安価で取り入れる道もある。
今後企業に影響を与えるのは個々の技術よりも技術革新を起こすような人たちが快適に働ける環境を作り出せるかどうかの方である。
[比較と特徴]
著者はこれまでもグローバル経済とローカル経済の乖離を指摘してきたり(http://kazunotesu.jp/blog-entry-103.html?sp)、世界の人材動向に主張を出していることがあった。
本書は著者の他の本に比べると、AIのテーマや直近のニュース(例えば、ホンダが赤坂に研究所をもつ等)を取り入れていたり、今後の人材論をより本格的に扱っていたりする点が特徴的だ。
ビジネスモデルの話などは扱っておらず、企業や大学の組織としての在り方に多くの紙面を充てている。
また、技術革新と経済を扱う本として見たとき、注意が企業組織の在り方や大学に向いているところは大前研一氏の本(http://kazunotesu.jp/blog-entry-119.html?sp)と比べてだいぶ雰囲気が異なる。興味に応じて選ぶことになるだろう。


「世界は顧客が変える」日経BPビジョナリー編


顧客接点管理のクラウドサービスで有名なセールスフォース・ドットコム社について密着した本。サンフランシスコに本社のあるアメリカのIT企業だが、最大の顧客企業が日本の企業であり、データセンターを関東と関西に置いているなど日本と関わりが深い企業である。

僕がこの企業の本を紹介するのは、クラウドサービスが今後の企業の姿に変革をもたらすと考えているからだ。
本書ではCTOインタビュー、日本企業三社の導入についての紹介を含んでいる。導入事例は、スマートフォンの顧客行動や物の動きをネット上でとらえて対応できるようにする変革である。
また、セールスフォースのベニオフCEOは業務をスマートフォンのみでこなし、メールのやりとりに一時間~一時間半かけるような働き方をしているなど、スマートフォン中心のワークスタイルを情報のやりとりの速度を高めるために行っているという。

[見解]
顧客はスマートフォンの普及とネット環境向上でより多く情報を得られるようになった。顧客の消費活動はそれらを活用するものに移っており、その動向をつかむには顧客接点を深くもち自社へのニーズを知ることが重要になっている。
これを支える根拠は以下の点などだ。
・スマートフォン経済の拡大での顧客行動変化
・顧客の利便性に応えるベンチャーの台頭

[比較と特徴]
新技術から未来を予測する他の本(ケビン・ケリーや大前研一氏の本など)と比べると広い視野での統計調査や主張の検証を行っているような作品ではないものの、1つの時代を象徴する企業に密着し、未来予測を行う内容としているところが特徴であるといえる。
セールスフォースは実際スマートフォンで無料で使い勝手を試すことが可能であり、その利便性が分かりやすい。
著作というよりもセールスフォース社の特性によるが、本の中に出てくる未来的な技術の使用感を自ら感じながら読み進められるところは優れた点だろう。
ちなみに、この会社のサービスサイトのいかにも和訳文なところは弱点の1つだろう。



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こんにちは。読書アクセスを運営しておりますカズノリといいます。
趣味は読書とラジオを聴くことです。
本屋をぶらつくのが好きで、仕事帰りや休日に歩き回っています。ネットで色々なサイトも見ながら本の情報を仕入れては、家やカフェ、通勤途中で、読書をして考えごとを巡らせています。

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