読書アクセス
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「一万年の未来予測」カズノリ著
本書はサブタイトルを「現在、一万年前、一万年後の日本の生活」という。一万年前と現在の生活の様子、何に悩み何を願い暮らしているのかを考えることによって、一万年後の生活の未来予測をしている一冊である。
現在と一万年前については、官公庁の種々の統計や判明している事柄を詳細にわたって調べた。
例えば現在であれば20代~30代の若者の統計を調査し、その一週間の暮らしや1ヶ月の平均的な所得やお金の使い道についてまで考えている。

[内容]
現在、一万年前、一万年後にそれぞれ章をたて、統計等のデータの解釈や予測と根拠を述べた後、ストーリーとして生活を描き出す。そこではどのような悩み、願いがあるかについても叙述を進めている。
日本の人口動態など統計やデータを見ながら、長い時間軸で考えごとをするようなとき、参考になるような作品と思う。
[比較と特徴]
他に考えごとをするときの参考としては、読書について述べた記事http://kazunotesu.jp/blog-entry-37.html?spをおすすめしたい。


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「未来化する社会」アレック・ロス著
本書はアメリカの国務省顧問を務めた研究者が世界中の有識者、首脳と会談し未来についての見識を深めている一冊だ。
扱うテーマは幅広く、テクノロジー進化が政治的安定に与える影響、産業の姿が変わることによる社会への影響、新たなビジネスがどんな形で出てくるかについての考え等が登場する。
数ある未来予測の著書の中でも、かなり読みごたえのある本である。

[内容]
本書は政治制度・社会の経済・都市・安全保障・これからの世代の教育・イノベーションなど広いテーマについて見解を出しており、その事例やキーパーソンとの会談の様子も多く載っている。

例えば、急速な現代化を成し遂げて今後注目を集めるであろうエストニアという国について。
この国は人口130万人の国で1991年にソ連の支配下から抜けたときは競争力をもたなかった。
ここから国を外に開くこととデジタル化を成し遂げることを政治的に決定し、既得権を撤廃して投資を呼び込み、初等教育を充実させ(小学校1年からプログラミングを学んでいる)、急激な成長を遂げた。
技術力も高く、例えばSkypeはこの国の首都タリンで開発されたサービスである。
同じくソ連の支配下から抜けた国でも閉じたままで発展していない国もあり、政治的な決定は発展に大きな意味を持つ。アフリカでも政治的決定による格差は大きく出ていて、イノベーションと女性の社会進出、経済成長の進んでいるルワンダは発展の成功例である。
また、これからの世代の教育は、広く世界を旅して新しい変化を考えられるようにすることを勧めている。機動性を持ち、文化をまたいで活躍する機会を与えることを主張する。
[比較と特徴]
扱うテーマの幅広さが第一の特徴だ。テクノロジーそのものに特化するのはテクノロジー雑誌編集長のケビン・ケリー氏の作品http://kazunotesu.jp/blog-entry-48.html?spが有力で、
社会への影響であればダボス会議創始者の作品http://kazunotesu.jp/blog-entry-133.html?sp、経済であれば大前研一の多くの著書や企業による作品が多くある。
また、ビッグデータの新規ビジネスの例を海外の小さなものまで挙げていたり、急激に成長している国々のリーダーとの対話を紹介していたり、記述の丁寧さも特筆すべきものだ。
他の本では、だいたいUberやエアビーアンドビーなど大企業の例だけだが、小さくとも多様な事例を前にすると、新たなテクノロジーが世界中でどんな変化を起こしているのか、より身近に感じることができる。
未来を考えるとき、一番といっても過言ではない良書だろう。また、具体的な統計を挙げながら未来への潮流を述べているという点で僕の本http://amzn.to/2oroXJOにも独自の価値があると思っている。

http://blog.goo.ne.jp/kazunotesu
アクセスVISION:様々な事業や業界の今後について僕の見解を述べているサイト

ビジネス英語なら日経


「IGPI流経営分析のリアルノウハウ」冨山和彦 著
本書は、外資系戦略コンサルティングファームをへて、起業して複数の会社を経営し、政府委員も務めている著者が、経営分析して戦略を立て直すときの方法論を述べたものだ。
産業再生機構で中小企業からJAL再生まで手がけてきた経験から、現場でどこに注意するか、どんな時間軸で計画を立てるか等につき細かくアドバイスが述べられている。

[見解]
企業の経営を立て直すには10年後の業界の姿と事業特性をふまえた勝ちパターンを想定して事業の構造を考える必要がある。それと共に、赤字があるのであれば即効性のあるコスト削減を最初は現場と話しながら細かく積み重ねるなど、改革には段階的な取り組みも必要である。
支える根拠は以下の通り。
・将来に向けてのコアビジネスとそうでないものを分類し、戦略的な取り組みを出来ていない事例が多い
・赤字企業は資金繰りからも緊急事態にあることが多く、その場合には認識を各部署のトップと共有し、コスト削減をしてキャッシュの積み上げを図るのが急務
・現場と協力するのは「現状・目標・各施策とその効果の見込みを共有して一緒に考える」という姿勢でアイデアを募ることで出来た

実際のコンサルタントと経営陣との会話の抜粋など、臨場感のある記載により事例の紹介がなされており、詳細の理解も深まる内容となっている。
[比較と特徴]
現場を見て計画を立てる、目標と現状との差分をコスト削減と抜本的改革の施策により解決していく計画を立てるなど、基本的な記載は大前研一氏の企業参謀およびその要約リニューアル版http://kazunotesu.jp/blog-entry-80.html?spと変わらない。
本書の分量は企業参謀より簡潔でリニューアル版より厚めだ。
内容は実際の事例にそった細かさが特徴的で、一般的な本の想定事例よりも分かりやすいと思う。
事業の計画を立てるときに助けとなりそうな一冊だ。
[参考となる他の人々のサイト]
https://www.axiom.co.jp/column/sp/igpi2015
本書のタイトルにもあるIGPI(経営共創基盤という会社の略称)の事業について、社長である著者がインタビュー形式で説明している記事。

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事業運営論:事業運営や未来予測を反映するポイントについて整理した本。

http://blog.goo.ne.jp/kazunotesu
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「シェア」レイチェル・ボッツマン他著
本書はシェアビジネスの研究家や起業家によって記された本で、エアビーアンドビーやその他のシェアビジネスについて、自然環境の視点、社会のコミュニティの視点、そしてビジネスの視点から意義と可能性を述べている。
シェアビジネスをコラボ消費と呼ぶなど解説をしている他、事例紹介も豊富だ。

[見解]
シェアビジネスの拡大は大量消費社会の負の側面である大量のゴミ、無駄な購入による消費者の部屋にある使われない多くの物資を減らしつつありネット上や地域でのネットワークを再構築している。コラボ消費の経済は費用や時間を抑えるという価値に訴求しつつ社会と環境を良くするビジネスである。
支える考えは以下の通り。
・大量消費社会は太平洋の大量のゴミの浮遊、アメリカの貸倉庫の乱立(スターバックスより多いらしい)をまねき、資源を無駄にしている
・シェアしあう人々は信頼しあうコミュニティを形成し、それはコミュニティへの帰属という本能的な欲求に応える
・コラボ消費はコストパフォーマンスが高く、経済効率を消費の選択基準とする価値観の多くの人々に受け入れられる素地がある

[特徴と比較]
本書は単にビジネスとしてシェアビジネスを考えるのみでなく、社会や環境の歴史の中での役割を高く評価し、シェアビジネスへの進出をうながす一冊となっている。
これは新たなビジネス上のトピックを扱う他の全てのビジネス本との差異ではないかと思う。
また、シェアビジネスというビジネスモデルの可能性を述べる本としては、インターネットの次に来るものhttp://kazunotesu.jp/blog-entry-48.html?sp
でシェアリングが扱われており、こちらも未来の経済活動の姿を考えるのに参考になるだろう。
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「やりたいことは全部やれ!」大前研一 著
経営コンサルタント、大学の運営、企業経営など広く活躍してきた著者が、旅行や音楽に対しても情熱をもち楽しく生きている人生を述べてすすめる本。
最近話題となっている「老後不安不況を吹き飛ばせhttp://kazunotesu.jp/blog-entry-125.html?sp」でも言及されている老後まで楽しく過ごしている一例であり、実際読んでいると楽しそうなトピックがいくつか出てくる。

[見解]
やりたいことを老後にとっておいて我慢しながら働くのではなく、遊びながら、いつも自分の人生を生きるのが良い。
これを支える根拠は、
・経営者を多く見てきて「老後の楽しみ」と言っていたのを実現できている例がない
・人生は回り道をしても成功できる。著者自身学者をあきらめ、都知事をあきらめ、それでも楽しく全力で取り組んでいたら楽しい人生を歩めた
・自分が本当にやりたいことを選んで取り組めば失敗してやり直すときも全力で取り組める心境でいられる

本書はこの主張に続き、旅行や子育て、使っている道具や食事など人生を楽しむためにどう考えたら良いか著者自身について述べている。
旅行については、著者が世界中を講演で回るような人物であり、高級観光ガイドとしても面白い。
[特徴と比較]
本書は楽しく自分自身の人生を生きるということがテーマであり、経済効果についてはほんの少し言及されるのみである。
従って、高齢者のお金の使い方を統計から分析して積極的な消費を考えている「老後不安不況~」と比較すると、より人生観を述べる内容になっている。
自分の人生を生きる、というテーマの本では、手帳に列挙して追求することを実業家が述べた「一冊の手帳で夢は必ずかなう」が近く、楽しく過ごす具体例は本書に比べて少ないとしても楽しく過ごすためにしてきた工夫を具体的に述べているため良い本である。

また、語り口調を変えて同じテーマを述べる本では堀江貴文氏の著書http://amzn.to/2oASEmMがある。
楽しく過ごしている具体例の豊富さでは大前研一氏の本書は断トツであり、将来実現したいものをいくつか見つけてみるのも楽しいと思う。
(個人的には、ロサンゼルスの南に少し行った所にあるレストラン「キャプテン・ジャックス」でステーキとカニを食べるのが夢の一つになった)


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【GlobalEnglish 日経版】

「第四次産業革命 ダボス会議が予測する未来」クラウス・シュワブ著
本書は、世界経済フォーラム(年次総会がダボスという場所で行われるため、ダボス会議とも呼ばれる)のクラウス・シュワブ会長が2025年頃までの社会のテーマを広く知ってもらい解決するために記した本である。
ダボス会議はメルケル首相等の国家元首やビル・ゲイツなどの経営者が集まり、世界的な懸念事項について毎年5日間にわたり話し合っている。

[見解]
現代はコンピューター普及による第三次産業革命に続く第四次産業革命の中にあり、これは指数関数的な新技術の普及速度・現実世界に向けてのデジタル世界の拡大と深化・社会システムを問い直すレベルの影響力を特徴とする。
これらは経済面では富の集中を強烈に加速し、法制面では生物としての人間のアイデンティティを問い直す。我々はこの実態を知り、話し合って、人類として良い未来を選びとらねばならない。

[特徴と比較]
視点が人類。他の未来予測の本とは、未来を予測しようとしている動機が異なっており記述のなかで述べられるポイントも異なる。
但しその見識は世界中の有識者を集めて整理した結論を(著者自身も学者であるが)もとにしており、ネットのモバイル化や人工知能、生物合成学などの論点は他の動機で記された多くの未来予測の本に劣らない。非常に読みごたえのある一冊である。
経済的な動機で記された未来予測の本(マッキンゼーが予測する未来http://kazunotesu.jp/blog-entry-118.html?sp、テクノロジー4.0http://kazunotesu.jp/blog-entry-119.html?sp
テクノロジーへの探究心で記された未来予測(インターネットの次に来るものhttp://kazunotesu.jp/blog-entry-48.html?sp、テクニウムhttp://kazunotesu.jp/blog-entry-35.html?sp
も、興味に合わせて読むと面白いだろう。最後のテクニウムは、テクノロジーの歴史哲学といえるような本で、読みごたえも本書と別な独特さを持っている。

http://amzn.to/2ouJubx
未来予測の投資論



「人工知能は人間を超えるか」松尾豊 著
国内外の大学で研究を行い、人工知能研究の第一人者である著者が現在の人工知能について説明し正確な理解を広めようとしている本。
今後の人工知能の技術レベルの向上と社会の変化についても洞察がなされている。

[見解]
現在の人工知能の最先端は意味のある変数(特徴量)を自ら見つけ出して世界の理解を深められるディープラーニングにあり、与えられた個々の変数と結果の間にあるパターンだけを発見してきた機械学習とは一線を画する。但し、理解を深める速さや正確性が高まることにとどまっている。
異常検知や画像診断といった分析も機械に置き換わっていく。
企業内の活動を見直したり、産業の業務プロセスを変革するような新規事業が模索されている。

ディープラーニングは、機械学習が個々の変数と事象の関係をひたすら検証するところ、変数同士を括ってみて本当に特徴となる項目を探すことで速さと正確性を高めたもの。
[比較と特徴]
人工知能の分析方法を解説し、その研究発展の歴史が分かるという特徴をもつ本。
既にビジネス本では多く技術の活用が述べられているが、そうした他の本に比べると「与えられたデータを分析して判定する知能」という技術につき特に理解を深められる一冊である。
関わりのある方は、これを読むだけで今後のニュースの理解も変わるのではないかと思う。
[参考となる他の人々のサイト]
http://www.worksight.jp/issues/607.html
ウォークサイトという雑誌の記者による著者へのインタビュー。人工知能の開発段階とビジネスへの活用について応えている。



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「銀行はこれからどうなるのか」泉田良輔 著
国内外の金融機関に勤務してきた著者による、銀行の今後について洞察している本。
純粋な銀行出身者の本に比べて読みやすく、利用者目線でのサービス変化などにも言及しており面白く読める本だ。

[見解]
銀行業務は4つの類型の事業者が担うようになる。
・スマートフォンで決済や資産形成の出来るモバイル型銀行
プライベートバンク
・国際的投資銀行
・ネット上で融資審査も自動で出来るクラウド型銀行
このうち、IT投資を十分できない地銀はプライベートバンクになる。
支える考え方は、 
・銀行は預金がなければ成り立たないビジネスだが、個人の資産はネット小売業者等のポイントでの保有など多様化しており、ポイント優遇は預金金利より良い
・資産を多くもつ世代がITリテラシーの高い世代へ移ると競争は激化する
・個人が預金としてもつ利点の一つは利便性で、モバイル型銀行にメリットがある
・クラウド型銀行はネット小売業者が法人取引を把握しており、拡大する優位性がある

[比較と特徴]
フィンテックの今後の動向の本としてみると、他の多くの作品と違うのは銀行目線であることと、豊富な統計も用いつつ扱うことと、具体的にイメージのわいてくる説明である。
個人の金融を考えるのに単にサービスを列挙するのではなく比較をしつつ使い勝手をみていたり(LINE PayやAlipayで出来ること等)、
他国の銀行とメガバンクを見るのに利益の推移と利益を出しているサービスの内枠をみている等。
銀行の本としてみたときは、読みやすさが特徴的であると思う。

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「イノベーションのDNA」クレイトン・クリステンセン他 著
本書は「イノベーションのジレンマ」他、イノベーション理論の著作で知られるクリステンセン教授が、イノベーターの能力は鍛えて高めることが出来ると説明し、その能力の内容と鍛え方を述べた本だ。
イノベーションを成し遂げた何人かの経営者との対話も通じ、特徴的なところを調べている。
イノベーターとしての能力は事業を立ち上げるだけでなく業務の改革にも必要とされる能力の為、広くビジネスに役立つという。

[見解]
イノベーションに必要なのは質問・観察・様々なアイデアを得るネットワーク・実験・関連づけの思考の5つ。現状への問いかけ、理由の考慮、仮に制約がなければどう動くか、といったことを日頃から考え小まめに確かめてもみることでこれらのイノベーションを実現する力を高められる。
支える考えは、
・アイデアや質問は毎日繰り返し行うことで質を高められる(エジソンは生涯で3500冊のノートにアイデアをとりためるほど考えていた)
・多くの質問が、顧客の片付けるべき用事を社会的、機能的、感情的に理解する助けとなりイノベーションを思いつかせる
etc.
また、本書の最後では、「失敗の原因が分かる」「早期の失敗でダメージも少ない」ものをスマートな失敗とよび、その限りでどんどん行動することを呼びかける。

[比較と特徴]
イノベーション三部作http://kazunotesu.jp/blog-entry-26.html?spとの比較では、明確な役割の違いがある。イノベーションのジレンマ、イノベーションへの解、イノベーションの最終解はそれぞれ視点を変えつつ理論を説明したものであり、本書はそれを行動に移す手引きだ。
三部作のうち理論をみると、最終解が最も分かりやすくまとめられていると思う。http://kazunotesu.jp/blog-entry-68.html?sp
また、実際にイノベーションを成し遂げた人物の声を聞いてみることもおすすめしたい。
http://kazunotesu.jp/blog-entry-139.html?sp
創造性をもって働く組織という観点からは、最高の社風の作り方http://kazunotesu.jp/blog-entry-83.html?spも別な視点(業績を高める社風)から解き明かしており、こちらもおすすめである。
また、質問について言えば、よくビジネス書などに出るものを整理した本もおすすめだ。


経済動向を質問しつつ考えるのには、未来予測の基礎となる洞察も役に立つと思う。こちらもあわせておすすめしたい。

日本経済新聞社とピアソン社が共同開発! GlobalEnglish 日経版


「上昇気流に乗るのは誰だ」竹中平蔵、冨山和彦 著
経済政策を担っていた学者である竹中平蔵氏と、外資系コンサルから起業し、政府委員会などでも活躍する冨山和彦氏の経済対談。
2015年発行の本であるが、このような両者の対談ということの価値と、今でも通用する日本経済への見方が述べられているため、お得でおすすめの一冊だ。

[見解]
いくつかのテーマが扱われ、見解も多く出ているが、全体の結論は
「日本経済が今も低迷している原因はローカル企業が生産性向上に取り組んでこなかったことで、今後は事業や人事に変革的な意思決定のできる経営人材の育成や停滞企業の退出を進め、従業員をより生産性の高い優良企業に移すことを考える」
というものだ。

そして実際、竹中平蔵氏は、産業競争力会議で政策の方針転換を主張し、通したという。僕は新聞でも当時話題になっていたという記憶がある。
(その内容を記事にしているサイトがあった。http://www.hrpro.co.jp/agora/2151
この見解の根拠は、以下の通り。
・冨山氏自身の経営体験での向上余地の大きさ。
・既に人手不足の実態があり、働き口は存在している。生産性の低い企業を支援し雇用維持させることは、そこで働く従業員(政策が本来利益を考えるべき多くの国民)の幸せにならない。
・競争力の低い企業の退出と従業員の転職サポートにより、生産性の高い企業へ労働力を集中することが経済成長につながる。

[比較と特徴]
竹中氏の他の著書や、冨山氏の他の著書でも柱となっているような論理(日本経済の解釈、解決の提案内容)は経済政策・労働市場・教育にわたってほとんど述べられている印象だ。
他の著書はテーマの掘り下げや新たな事例を用いての拡張であるように感じる。
他者の著書のうち、異なる観点で日本経済をみており解決提案まで行っているのが大前研一氏の著書だ。ここでは企業サイドではなく消費者サイドから経済低迷の原因を考えており、老後不安が本質だと結論する。(http://amzn.to/2p4WY2q
いずれも論理立てて社会制度や個人への提案がなされており、読んでいて面白い。各自で気になる視点から社会を考えるきっかけにもなると思う。


アクセスvision:
http://blog.goo.ne.jp/kazunotesu
(様々な事業の動向を考えているサイト)

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こんにちは。読書アクセスを運営しておりますカズノリといいます。
趣味は読書とラジオを聴くことです。
本屋をぶらつくのが好きで、仕事帰りや休日に歩き回っています。ネットで色々なサイトも見ながら本の情報を仕入れては、家やカフェ、通勤途中で、読書をして考えごとを巡らせています。

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