読書アクセス
「充実した読書につなげられるような案内作り」をテーマとして、多読のビジネスマンが本の紹介や比較をしているWebサイト
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「マッキンゼー国際研究所HP」MGI
読書体験を得られるものとして本と雑誌を中心に記してきているが、K.ケリー等の本を読むと出てくる通り新たな情報はネット上に大量に登場しており、その中でも良い情報が後々本にまとめられたりしている。

技術と活用方法の話については新たな情報を知ることが特に求められるため、今回は一つ有意義な情報を得られるサイトを紹介したい。
但し、英語である。

ノーベル賞受賞も断トツで多いだけに、アメリカ発の技術情報は内容に優位性があるし、国際的な研究発表は英語であるため、早く情報にアクセスするには英語を読めるのが望ましい。

サイトはマッキンゼー・グローバル・インスティテュート(和訳するなら、マッキンゼー国際研究所)というマッキンゼーの研究所のレポートが読めるサイトだ。
http://www.mckinsey.com/mgi/overview

マッキンゼーは、世界中で高学歴なビジネスマンが集まり、経営戦略策定のために日夜働き、研究をしているような会社だ。その研究成果の一部が広告も兼ねて公開されている。分野によっては記事が古いものの、あれば有益だ。

例えばデジタル・グローバリゼーションという記事では、
・物の国際的な流通は横ばい、国際投資も2008年以降減ってしまったが、情報の流通量は急上昇を続けている。
・例えばネット販売のネットワークは小企業や個人にまで世界の市場に向けた出店の機会をもたらし、国際貿易の一割以上はネット販売によるものだ。
・労働市場も国際化しており、ネットを介して世界中の募集中ポストを調べ、応募できるようになった。
・大企業はネット上に社内プラットホームを作り世界中の社員を管理しやすくなった。販売もネット経由について考えることになった。
・デジタルネットワークの活用のためには会社の力を発揮するような戦略や方針を組むことが求められる

…という具合だ。
また、音声で対話形式のニュース記事を学ぶことが出来る(記事による)。知りたい内容があれば、満員電車などでも聴けるのだ。

労働市場の国際化という話について補足するなら外資系企業は世界中の募集中ポストを公開していることが多い。非公開のものも転職エージェントに話を聞きつつ、のぞいてみるのはいかがだろうか。





マッキンゼー国際研究所のサイトに見つからないテーマも、ライバル会社のボストン・コンサルティング・グループの似たようなページにあるかもしれない。新聞や雑誌でさらっと読んで分からないようなニュースを読むのに活用できそうだ。

https://www.bcgperspectives.com/

「一瞬で大切なことを伝える技術」三谷宏治 著
外資系コンサルタントのOBが、物事を話すとき、重要なポイントを考えてから喋り出そう・考えながら話を聞こうと言っている、いわゆる重要思考として知られる技術についての本。

[読者イメージ]
話のまとを得ない人、すれ違いのあることに悩む人が手にすれば感動するかもしれない。本書はコンサルタントとしての著者の活動事例ものっており、取り入れかたまで紹介される。
一人でも知り合い同士で試しながらでも、ポイントを習得していくことも可能だ。


[視点・比較と特徴]
この本と比較されるのは、何かを決めるために注目すべきポイントを辿りつつ会話を展開していくという視点から記された、瀧本哲史氏の次の著作だ。基本となっているのはディベート術の考え方である。



それぞれの要点は、伝わりやすくするというテーマに沿って、以下の通り簡潔にまとめられる。

・本書
達成したい大事なことを決め、それにとって重みをもつことをポイント付けしながら複数あげる。考えられる選択肢をそれに沿って整理し、聴いたり話したりすると意図が伝わりやすい。

・瀧本さんの本
以下の3つの視点
それが問題か
それは質と量から重要か
(考えられる策について)それで解決するか
をもち、賛否両論から思考したりチームで議論を磨くことでより伝わるものに高める。

著者については、三谷氏は「戦略全史」などの著作もある元BCGコンサルタント、瀧本氏はマッキンゼー出身であり、共に整理して伝えるという職務で活躍してきた人たちである。

どちらも良い本だが、前述の点に加えて、メッセージがまとめられており、文字が大きく読みやすいのが本書ということができるだろう。
気楽に読んで効用を感じられるのは平日のせわしない読書に良い所だと思う。


ビジネス英語なら日経






「IOTの衝撃」ハーバード・ビジネス・レビュー
テクノロジーの読み物で、これからの時代に大きな変革をもたらす技術を特集するものは数多い。

そのなかで広く読まれている作品も、K.ケリーの「インターネットの次にくるもの」、「テクニウム」といった総合的なものからFINTECH関連の作品やデジタルマーケティングなど、特定の業界・技術に特化したものまで幅広い。

今回取りあげる雑誌の特集は、そうしたなかでモノのインターネット(IOT)を扱う特化型の作品であり、ビジネスマン目線で変革を説明したものだ。なので、これらのテーマに興味のある人には良い読書だろうし、そうでなければ微妙。

本書では、ビジネスの視点からIOTを説明する識者としてマイケル・ポーター教授が登場する。
彼によれば
1960-70年代のITはバリューチェーンの一部の自動化で生産性の急上昇をもたらした。
1980-90年代のITはネットワーク技術による仕入と販売の効率化で生産性の急上昇をもたらした。
2010年代のITはIOTによる製品の本質的な変容で生産性の急上昇をもたらしつつある。
というほど、IOTは影響力を持つ。

そしてIOTのレベルは段々と上がっていくが、そのレベルは大きく4段階にまとまる。
一、製品の状態が分かる
二、ソフトウェアでコントロール出来る
三、最適な使用設定を作れる
四、複数の製品が自動で連携して最適化設定する

四に至ったとき、利用者の作業は製品たちの最適化設定がうまく稼働しているかチェックすることだけである。自動車、家電などを思い浮かべ、想像すると未来小説の場面のようだ。
そしてその各段階で使われる技術について、製品データのアナリティクス業務の拡大など、企業側の変容にも触れつつ解説がなされている。
読んでいて分かりやすく、視野が広がると思う。



テクノロジーの読み物をテーマを限らず楽しく読んでみたいというときは、K.ケリーによる著作がお勧めだ。
アメリカのテクノロジー雑誌「WIRED」の編集長だった長いキャリアから未来を読み解いているもので、その変化を「accessing」や「filtering」等の12の動詞にまとめつつ描く。

それらは、例えばゲームの中の世界が拡大すること、壁に通りがかる個人に合わせた広告が出ること、物の本質はますます流動的になること等々、今に至るテクノロジー進化の動向をもとにした具体的な記述である。
ビジネスを超えて、一人のヒトとしてどんな世界がくるか考えるのに最適だ。



日々新聞を読む上でも、これらの視点をもつことはテクノロジーの水準を判断する一つのきっかけにもなり、読み取れる内容が増すと思う。
「心を動かす話し方」堀紘一 著
ボストンコンサルティンググループの日本トップをつとめ、現在は自ら創業したドリームインキュベータの代表として活躍している堀紘一氏が、これまでに何千回も講演・プレゼンをしてきた経験をもとに話し方にテーマをしぼって記した作品。

堀紘一さんは他の著作では日本経済や今後の企業活動、求められてくる個人の仕事意識を例外なく話しているが、本著は徹底的に話し方に関わることだけを一冊にわたり述べている。テーマへの思い入れが伺われる。
(もちろん、生物学・野球・太平洋戦争といった趣味をいかした例え話はここでも随所に出る。)

この本を読んで良い読書体験を出来た!と感じる対象は
「話を長くしていると段々つまらない空気になってしまう」
「話しても納得してくれない、同じような内容でも他人だと上手く納得させているのに」
というような悩み・課題をもつ人だ。
仕事向けにスピーチで工夫すべき点を示すのはもちろん、話す中身を相手によってどう組み立てて伝えるか、話の中身をどう深めるかについて堀紘一さんの意識している点を教えてくれる。

これを知った上で考えることで、より一層深みのある豊かな思考タイムを持つことが出来る筈だ。
話し方というテーマを軸に、社内での連携の取り方なども扱っている。そうした興味で読んでみても示唆を得られるだろう。


仕事への取り組み方などを主なテーマとする著作は他にも多く堀紘一さんにあるほか、同様にボストンコンサルティンググループでの経歴をもつ山口周さんの本がある。
純粋に仕事の読み物とするならこれらの作品がおすすめだと思う。


特に山口周さんの本は、仕事の進め方について言えば最も若手~中堅ビジネスマン向けと感じる。同じ話になったとき、例えば

堀紘一さんの著作では、プロジェクトの中間報告では「結論は当初予定通り2か月後」といった報告をして、集めた情報の整理・関係者の感想の収集に努めることを勧めており
山口周さんの著作では、プロジェクトの中間報告では「必ずその時点での仮の結論を言うこと」を勧めている。時間をとって来てくれた相手に価値を感じてもらうのにそうすべきだと言うのだ。

どちらがまだ実績や知名度の弱い若手~中堅に合うかと考えると、僕は山口周さんの著作に安心感を覚える。
大きな経済や企業社会での立回りの話では堀紘一さんの本、ミクロの一つ一つの仕事の話では山口周さん等の本が良いのではないだろうか。


「超偏愛 映画の掟」荒木比呂彦 著
ジョジョの奇妙な冒険の作者によるストーリー論となる著作。

いきなりだが、僕はジョジョの第5部には他のシリーズにない魅力をもっていると思っていて、その魅力を自分なりに分析していた。その時は、戦闘シーンの考え込まれた謎によるスリルだと解決して、HUNTER×HUNTERに近い魅力だと思った。

そしてこの本では、そのような分析を荒木比呂彦さんもしていたということに嬉しさを感じると共に(注:他のマンガの話は出ない)、荒木さんによるより優れて練り込まれた分析にはかつて受けた大学の文学系の授業をはるかに上回る迫力があった。


荒木比呂彦さんのみるところ、作品の面白さはサスペンスのことだ。
リアリティのある環境設定、キャラクターの存在と発言。それらで観客を引き込んだあとで、ファンタジーなまでに爽快な動きを含むハラハラしたシーンを迎える。
そのシーンには謎があり、ハラハラしながら物語は進んでいく…

とても簡潔にまとめると以上の通りだ。
これらをどれほど精密に構成するかが、作り手の技術力と言える。もちろんジョジョはこれらの論理による魅力を備えていて、例えば悪役の性格を描写する努力では、ディオやプッチの設定を見ればドラゴンボールを超えているのは明らかだ。

ジョジョも部によって努力のポイントは少しずつ動いているように思う。例えば戦闘の謎に於いてならメタリカは他の部を超えている。

謎のもつ魅力、サスペンスを明らかにしていく楽しみから作品を高める思考に関しては、この本は本当に教科書になると思う。
おそらく荒木比呂彦さんのフィルターを通してみれば、スタジオジブリの「耳をすませば」も人生と恋の悩みを解き明かしていく優れたサスペンス映画ということになるのだろう。
一貫して世のストーリーを説明する、哲学でもあると思えた。




『ブックカフェ~東京メトロ沿線』
快適な読書体験には、その時々の興味関心に向き合ってくれる本を選ぶこと、理解を自分なりに整理しながら読むということに加えて、快適な読書空間が必要だ。

候補としては海辺、静かな公園、カフェ、家のリビング、ファミレス、書斎等があるだろう。この中で、カフェは多くの人にとって有力候補だと思う。

それも、読みたい本に加えて普段あまり目にしないような気になる本・雑誌を揃え、それらを購入しなくともコーヒー片手に座って読めるというブックカフェは、最高の空間の1つと思う。

そういうわけで、ここではブックカフェを、それも多くの店がある東京メトロ沿線でのブックカフェをいくつか紹介したい。

1.『TSUTAYA×スタバ』神谷町店
神谷町駅徒歩1分
◎空いている。休日も座れる
◎電源ある
◎スタバなので、Wi-Fi完備(無料登録必要)
○本は一般的な啓文堂など、駅前の中型本屋程度に加え、2階にブックオフ位の中古本コーナー

ここは一押しだ。神谷町駅があまり大きな駅でないため、平日も休日も一定の混み具合で、一人で寄る分には座れる。
店はあまり広くなく一般的な品ぞろえだが、流行をカバーしており、ビジネスマン向けを意識しているのかビジネス本は特に多め。

2.『TSUTAYA×スタバ』roppongi店
麻布十番駅徒歩3分
○雰囲気が良い
△とても混む。平日であれば二時間程
○洋書と雑誌がとても多い
○本は一般的な中型本屋よりは多い

とてもオシャレな外観と、洋書と雑誌をもつ独特の品揃え。広い空間で、読書の合間に雑誌で色々なジャンルに触れてみたいというときに使えそうだ。

3.『ブルックリンカフェ』マルイアネックス店
新宿三丁目駅徒歩2分くらい、新宿駅徒歩7分くらい。
○雰囲気が良い
○広々とした空間。
△コーヒー600円~
△食事客メイン。もはやブックカフェか怪しい
△芸術の本ばかり。

一人~少人数でコーヒー片手に読書する人たちの空間としてブックカフェをイメージしていると呆気にとられる。おそらく女子会をしているテーブルが最も多い。

4.STORY STORY 新宿小田急百貨店内
○本の品揃えは中型書店レベル
○コーヒーは500円程
○新宿駅直結

駅直結なので雨の日にも良い。流行りの新刊を扱うのみならず少し前の有名なビジネス名著が多い他、おしゃれな雑貨も置いてある。




ビジネス英語なら日経



R.ファインマンの本
リチャード・ファインマンは全く偉ぶらない、物理学の権威だ。一貫して自然への好奇心に動き、そのまま勉強や研究、調査をこなしている生き方に興味を持つ人は多いと思う。

その生き方によって成し遂げたことからノーベル物理学賞を受け、NASAの組織体質に改革のきっかけを築き、アメリカの戦時の研究開発から落ち込んで科学の価値を問い直し、世の中に多くのことを残してきた。
そしてファインマンのエピソードや文章もまた、楽しい読書体験をもたらす一つの業績だと思う。
この人の作品は、講演や授業のノートが主になるが、他に友人がエピソードをまとめたものも存在する。
僕はビジネスからこうした著作にふみこんでいった。マッキンゼーの社員の著作に、科学的なアプローチ方法はコンサルティングのような考え方の模範のようなものであり、スゴさに気付かされたからだ。

最もその手腕が発揮されるシーンがあり、かつ科学の価値を語った講演も収録されているのが次の本だ。なかなか本屋に並んでいないが、内容の充実ぶりではファインマンさんシリーズトップであり、もったいない名著だ。


NASAの組織改革のきっかけとなった調査では、企業と自然科学の関わり方という普遍的なテーマを考えることにもなると思う。

僕の読むところ、ファインマンの最も優れている点は科学との関わり方を個人~企業~社会のそれぞれについて明確にしていることだ。
個人としてのファインマンの理想的な生き方は、面白い・驚くような発見の追究にあったと思う。たまたま自然科学にそれを見出だし、
好奇心をもち取り組む人たちの力をみて個人として好奇心をもつことを正しい関わり方と捉え、
好奇心を阻害するような科学的結論の企業ぐるみの隠蔽をなくすことが企業の正しい関わり方だと捉え、
社会的な意義ばかりでは科学の本当の成長は期待できないという理解をもつことを社会の正しい関わり方だと捉えている。

社会と科学の関わり方にファインマンが悩んだのは、休職の時期によれば原爆の研究に優秀な科学者として取り組み、その結果を見たあとだ。
その生き方と人生観からすれば、最も後悔したポイントは多くの好奇心をもつ者たちの生きる時間を奪ってしまったことにあったと思う。
アメリカ最優秀の科学者の一人として原爆の開発に呼ばれ、研究を進めた挙げ句その結果を前にした若年の彼がどんな悩みを抱えたことか、小規模なら同じような悩みを持つ人も多いのではないだろうか。

次に、本屋にもよく置かれているので目にした方も多いであろうファインマンさんシリーズだ。
人気ゆえか、Kindle版も発売されている。



この本の内容や語り口は、子どもの頃にワクワクしながら読んだ偉人伝のものに似ている。
子どもの頃のエピソード、考えていたことなどが物語のように楽しみながら読める。(だからこそ人気なのだろう)

働き方としても、常に興味をもって科学にかかわり成果を挙げつづけてきた人で、その活躍を面白い映画を見るように楽しむことも出来るだろう。

ビジネス本としても、エンターテイメントとしても活躍する良い作品だと思う。
堀紘一さんの本
日本の戦略コンサルティング業界は、大前研一さんと堀紘一さんによって先導されたという。いずれもアメリカのトップクラスの大学を優秀な成績で卒業し、日本に戻ってきてアメリカ発のコンサルティング企業に就職した。

それぞれマッキンゼーとボストンコンサルティングで長らく日本支社長をつとめることとなり、退社後は新たに組織を立ち上げて社会に関わり続けている精力的な人物である。

堀紘一さんは親が外交官だからなのか、税金を納めることの社会的意義を著作で述べることがある他、社会に向けた企業理念を重視する語り口が比較的特徴的だと思う。もちろん両者とも企業理念を重視するのだが、説明のポイントが異なる。

共通するのは企業社会の今後を読み解く語り口が若手~中堅の社会人に向けられていて、力づける内容になっていることだ。僕は社会人になってしばらく堀紘一さんの本を見つけたら買うという状態にあった。

それに加えるとすれば、堀紘一さんの趣味が反映された説明も特徴だ。生物の進化について、野球について、競馬について、太平洋戦争について。これらに詳しい方はより一層スムーズに話をのみこめることだろう。


この本は最初に購入した本だ。現代社会の動き・企業社会の今後・年収一億円となる働き方のポイントを述べてある。
年収一億円となる働き方のポイントでは、経営を知ること、実際に部でも子会社でも経営する経験をもつことが必須とされている。
また、働く個人の心構えとして、不満をチャレンジに変えることを述べている。不満解決の建設的な提案を上司にするほか、企業の仕事の正しさに疑問を感じるようなら環境を変えることが含まれている。
企業をこえた人の動きが活発な社会を、資本主義はそもそも活発な社会でこそ真価を発揮するものだから良い事と評価している。明治時代には日本もそんな社会だったので、今後そうなることも起こり得るだろう。




次に、個人として日々の努力をどう積むべきか考えるものとして、若手~中堅にアドバイスしているのが次の本だ。
この本は、実際に東京大学・ハーバード大学と勉強を重ねてきた堀紘一さんの勉強術の本でもあるため、僕は若手以前に学生までも対象になると思っている。


キーワードの一つは、このブログを運営する僕の励みにもなることに、「読書」である。他には勉強会の組織だ。
平時の勉強と、試験などへのそれ以外の勉強に分けて説明しているのだが、平時の方でキーワードが多くでるのだ。
受験生に向くのは平時の勉強ではないと思うけれど、読んでおくと入学後の時間活用で差をつけることになると思う。

勉強の分量だが、毎日仕事終わりで一時間使うことを推奨している。飲み会のときなど週末に取り戻すとしても、かなり習慣付けの意識がいるのではなかろうか。

読書を力にするというポイントについては深入りしていないので、他の作家たちの著作も参考にしたいところだ。電子書籍なら混んだ通勤電車でも読める。冊子だと目が疲れにくい。たくさん読むか、ネットサーフィン代わりに読むかで分けると良いだろう。




「エッセンシャル思考」グレッグ=マキューン著
本書は思考・業務を効率化しようというテーマの数あるビジネス書のうち、デザインの参考書としても並べられることも多い一冊だ。
(たとえばTSUTAYA×スタバの六本木店など)
それは、この本のメッセージ「より少なく、しかし良く」がデザインにも通じる哲学だからだ。



この本では、ビジネスにつき「より少なく、しかしよく」ということを最高の取り組み方だと述べている。その反対に挙げられるのは方向性の見えない拡大路線である。
それは企業単位だけでなく、仕事ができるがゆえにたくさん任され、方向性を見失う個人についても数多いと指摘している。
そして、個人がそのような事態になる原因の一つに、引き受けてしまう側の「学習性無気力」を挙げる。教育の過程などでいつも「言われたことを変えられない」と思い込まされるうち、自ら選ぶという姿勢を精神的に持てなくなってしまうのだという。
この本の後半部分では「集中的に考え、方針を選ぶ時間をとる」ことの必要性・具体例を、年に2回一週間じっくりと休みを取るビル・ゲイツの例などを挙げながら述べている。

後半部分については、この本と比較できる似たようなものは数多い。例えば一流コンサルティング会社で活躍した人の書籍にもたくさん載っているだろう。一例を挙げるとすれば以下の本だ。



この本では具体的な設例を出しながらひたすら思考トレーニングを実施させてくれる。たとえば経営がこのごろ不調な会社がある、どうする?という問いかけをお客さんからざっくばらんに受けるというシチュエーション。
「代替品の登場で売り上げが圧迫されている」
という仮説をたてて検証するという場合、
「顧客が製品を使って成し遂げたい用事は代替品でできる」
「代替品は製造コストが安く顧客にとって購入単価も低い」
ということだけ根拠づけられれば良く、ここで3C分析は自社も見るんだなどと言って話を広げてはいけない、混乱する。まずは顧客に注目だ。
顧客について、仮説の根拠になる現場情報と、逆に仮説をくつがえすような事実の2つだけを徹底的に探し出して、反証があればすぐに仮説に修正を加えていく。
具体的には製品用途、競合の製品の使われ方という必要なポイントに質問事項をしぼり、その順番でお客さんに尋ねたり、お客さんを観察する。

そして例えば仮説通りの事態で、その対策として
「代替品の製造に投資したら挽回できる」
という仮説を検証する段階になったら、
「市場のなかに自社が今から入ってチャネルを開拓できる」
「競合を上回る性能の代替品を開発できる」
という根拠ないしその反対事実を探すべく、今度は競合と自社の調査に入る。
そして仮説の通りと思えたら、それを結論としてお客さんに提案する。

何度も見直しながら、漏れなく論理的に受け答えを進めていくと、納得感のある提案ができる。ここでは3C分析という枠組みが注目すべき視点を与える作用をしていて、スムーズに受け答えを進めている。提案に経営陣の信頼するような現場情報を添えられていれば、実行に移される。
もちろんお客さんも時間をかけて実験を繰り返せば同じ成果にたどり着くだろうし、そもそも全く新しいチャレンジならば後から分かることで提案された行動を修正することも必要になるかもしれない。但しコンサルファームに行動させておけば何度も実験を繰り返す手間を省き、より良い製品やサービスを早く社会にとどけられるようになることは確実なので、彼らを利用するのだ。

前半部分については、どうすれば克服できるかについて、心理的に人生の脚本付けがされている場合は長い対話で気づけるようになるということが「七つの習慣」の相互依存の説明にみられる。そもそも無意識で動いてしまってうまくいかないものは、無意識のもとになっているストーリーから見つけ出す必要があるのだ。


日本での著作でいえば、福沢諭吉の学問のすすめに独立の心をもつことが説かれている。この人は日本の民衆の独立心のなさを嘆いていたような人なので、独立心の必要性についてはかなり強めに述べてあると思っている。








就職・転職活動について考える本
動き始めても、内定をとるまでも、とれ始めた後も迷いは続く、そんな就職活動に誰でも苦労したことがあると思う。周りの人々の立ち回りをみても、応募する企業数や内定・内々定への対応、面接準備など多種多様だ。
はたして自分にとって最良の行動は何か。

この分析は、自らの人生で成し遂げたいことが決まれば大方完了する。

この本の著者は、それを考えることから事業を展開し大企業に育て上げた起業家である。
就職活動のゴールは、働き方のゴールに関わる。つまり「今の」自らにとって、働くという事はどんなことなのかを明確に認識することだ。ここで「今の」とつけたのは、本気で考えられることは今のことだけだからだ。

社会で成し遂げると決めてること(ライフワーク)があって、そのために働くのか。
お金を稼いで良い家に住み美味しいものを食べてたいから、働くのか。
モテるようになって良い異性と交遊したり家庭を築きたいから、働くのか。
まずは一族生きのびるべく、働くのか。
…等々

これらは併存していたり、人生の時期によってそのバランスも変わる。けれど、「今のゴールはこれだ」と明確に感じるものはあるはずだ。
それをゴールとして、行動する。

本屋にいけばいつでも就職活動のための自己分析の書物がたくさんあるだろう。これらの本はどんなことをしてきたか、どんなことに幸せや達成感を感じるか、学んできたことは何か、などを思い起こすと最適な道がみつかる、という。

しかしこれはゴールを定めてからそこに向かう戦略として、加わりたいと決めた相手(企業)に合うように過去までさかのぼり自らの特徴をまとめる作業にすぎない。ゴールをもたずに自己分析しても、様々な特徴を持ったよくわからない自画像に向き合うだけになる。

いったい今、人生のなかで何をしたいのか。

ゴールを明確にしなければならない。企業の情報を知っても、それをどう判断するのか。ライバルがいるとして、何がどう競合するのか。過去の自らの行動をふりかえったとして、何をどう伝えるのか。
就職活動のような、これほど多用なゴールが想定される場面において、分析は大方ゴールの見極めである。

ゴールを決めたら、それを満たせる企業たちが分かってくる。そこから
「そうした企業はどんなことを事業にしていて、どんな人にきてほしいだろうか」
と動態分析を進められる。
「そこにいる人々や入社を目指す人々の特徴がどれだけその動態分析からくる志向にあうか」
と競合を分析できる。
「自らの内にはその志向にあう特徴がどれだけあって、周りの人々に勝つにはどのような行動を就職活動で取るべきだろうか」
と自らを分析して最適な行動を導きだせる。

ゴールである「自分にとっての働くということ」のバランスが更新されたらどうするか。
新しく分析を行い、最良の行動をとるしかない。もっといい人生へ、人は想いながら進んでいくものだ。
職場や肩書きはそうした行動についてくるものなのだと見極め、主体的なわくわくする人生を進めたら良いと思う。
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こんにちは。読書アクセスを運営しておりますカズノリといいます。
趣味は読書とラジオを聴くことです。
本屋をぶらつくのが好きで、仕事帰りや休日に歩き回っています。ネットで色々なサイトも見ながら本の情報を仕入れては、家やカフェ、通勤途中で、読書をして考えごとを巡らせています。

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