読書アクセス
「充実した読書につなげられるような案内作り」をテーマとして、多読のビジネスマンが本の紹介や比較をしているWebサイト
09 | 2016/10 | 11
S M T W T F S
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

資料の作成についての本
資料の作成は、何らかのプロジェクトを進める人にとっては必須の作業だ。中間の打合せ、場合によっては最終プロダクトがスライド発表など資料そのものである人もいるだろう。
僕は本屋でそのテーマに入るものはかなりチェックしている。その中で、最近良い本を見つけたのでここで他の本と比較しつつ紹介したい。

(楽天)


外資系コンサルの~という本はひっきりなしに出ているが、これもそんな一冊。細かいことをあまり出さず、12の分類とそれの使いわけを丁寧に説明している。
本当にすぐに使えるようになる一冊。これを使いつつ僕も社内向けだがすぐにスライドを作った。使いやすさでピカイチだ。

次に、すぐに使えるようになるわけではないけれど良い作例と解説をたくさんのせているタイプのスライド作成本。


まずは一冊目がおすすめだ。次に興味があったら二冊目、というのが良さそうだ。
ちなみに整ったスライド作りは楽しい。見せる楽しみもある。遊び半分でも取り組まれてはいかがだろうか。
堀江貴文さんの本
堀江貴文さんの本は、本音で生きることの価値を様々な具体的な形で説いている事と、経済観念の高さが特徴的だ。

本の比較に入る前に、堀江貴文さんの人生のゴールは何だろう、と考えたとき、実業家という所には本質は無さそうだ。
ステラモーターズのイーロンマスクや、日本なら松下幸之助といった人は「こんな企業努力・製品でこんなふうに社会を変えるんだ」という明確なメッセージを人生のミッションとして社会へ向けている。そうした人物を本質的に実業家だと言うのだろう。

それではどんな本質なのか考えるに、おそらく、文化人なのだと僕は思う。人生のゴールは「その時その時の楽しいことを本音で全力で楽しむ」というものだ。アーティストのようだ。

本を出版するときもその性質が前面に出ているのではないかと思っている(もちろん役に立つ、ビジネスとして成功するという現実把握も確実に行っているはずだが)。

そんなわけで、本には本音で堀江さんの意見が出ている。社会への思いやり表現を重視する・好む人々からすれば批判の気持ちを呼び起こすだろうし、それは読む人の好みだろうと確かに思える個性派だ。
もちろん、ウシジマくんとのコラボ本で原発問題や大阪都構想の話を慎重に根拠を挙げず唐突に出して意見を主張したりと、いかにも批判を受けそうな箇所も随所にある。
ただし総合的にみて、根拠と論理を挙げながら日頃聞かないような新鮮な主張をしている箇所も多いので、イライラして集中できないほどでなければ考えることの多い面白い本が多いと思う。

ここで一冊紹介しよう。


「本音で生きる」というテーマをそのまま題名にしていてテーマもシンプルだし、多分この人の本の中で一番安い。

普遍的なテーマは、「誰が」「どれだけ論理的且つ根拠をつけて」「どこまで具体的に」述べていくかで影響力が決まる。堀江貴文さんのような同時代人の新書で読むのは効率的だと思う。
古典の名著があるなら別だが、近いテーマはあっても「本音で生きることを勧める」というテーマの名著は見ない。

人生のゴールを自ら選びとることを述べる自己啓発の名著なら近いので効果的だ。ともかく、まさしく現代に脚光を浴びてきているテーマなのだと感じる。

七つの習慣の主体性の習慣は、本音で生きるにはまず自らの本当のゴールは何だろうと時間をかけて考えることからだ、と考えさせるので補完になる。あわせておすすめだ。

ビジネス英語なら日経

【ブックオフ】公式宅配買取サービス【送料・手数料無料!】

WIRED 雑誌
今回は、雑誌WIREDを紹介したい。
本来このサイトは本の比較による購買時のフィルタリングサポートを目的にしているのだが、この雑誌は扱う範囲が独特なので紹介になる。

WIREDはアメリカで創刊されたテクノロジー雑誌であり、その編集長であるK.ケリーが著作を出し世界で話題となったことで注目を集めている。このサイトでもそれを推薦している。
http://kazunotesu.jp/blog-entry-48.html?sp

WIREDは単なるテクノロジー雑誌ではない。僕の読みでは、それはインターネットの思想に基づく世界中の出来事を扱おうとしている。
たとえば現在(H28.10.29)書店に並ぶvol.25。扱われるのはFINTECHの本丸とも言われるブロックチェーン技術のほか、エストニアの技術者インタビュー、イギリスやアメリカのテック系実業家インタビュー、大統領選挙に活躍するデータ解析会社Civis Analytics特集、本屋を変えていく日本の起業家たちの挑戦…
「既存社会への新たな価値提供による変革の今」が世界中にアンテナを広げながらリポートされている。規模の大小に関わらず、変革最前線の今に焦点をあてているようだ。

新しいテクノロジーに主眼をおいた雑誌は、他には家電の紹介雑誌やパソコン専門誌ばかりだ。パソコン専門誌は、初めて読む人を引き込む記事が少なく、プロ向けにプロが書いているような感がある。
広く世の中に影響するようなテクノロジーを長々と取りあげるのはWIREDくらいではないか。

もし本屋を通りすがることがあったらぜひ立ち読みしてみてほしい。探そうとも思いつかなかったような新しい情報に出会い、たくさんのアイデアや変革への活力が得られるはずだ。
購入でなくとも、ファッション雑誌の立ち読みついでにでも、テクノロジーに興味のある人にはたまらないであろう一冊。


(楽天)



新聞やテレビの特集よりも一つのテーマに尺をとって詳しく述べることが出来たり、そもそも詳しい編集者を多数抱えているのが雑誌の強みだと思う。雑誌の編集者はラジオに出てもテレビにしっかり出ることは少ないため、暇つぶしに本屋を巡る趣味があったり意識して集めたりしないとなかなか良い雑誌は見つけられない。
今後、本屋巡りをネットサーフィンの代わりに入れてみるのは面白い発見があると思う。
「愛するということ」E.フロム 著
この本は、一時多くの書店で平積みになっていた本だ。
多くのビジネス本のように話の構造が目次などでわかりやすく整理されているわけではない。ここでは内容について概要を説明し、他の似たようなテーマの本と比較して本選びの資料にしたい。

この本を読んで何らかの悩みを解決するパターンというのは、「好きな人がいて愛し合ってると思うけれど自信がないので心理学者の古典を読んで考えたい」ときである。
愛することの基準を策定し解説している。

[視点]
まず初めに、愛するということは自然の成り行きではなく技術だと述べ、その解説本だという立場を説明している。
人間のゴールについての定義を「孤独から逃れること」におき、その達成方法について、
興奮or
周囲との同調or
創造的活動にいそしむor
人と愛し合う
の4つを挙げて、4つめ以外の手段には欠点を挙げて排除している。
次に愛し合うことを理解するのに、支配や服従との比較を行い、「愛するためには性格が生産的な段階に達していなければならない」と結論する。

その客観的な測定は「配慮、責任、尊重、知」であるとして、例えば尊重では、
「その人が、私のためにではなくその人自身のためにその人なりのやり方で成長していってほしい」と望んでいるかどうかを判定する。
[比較と特徴]
同じ結論に至る「七つの習慣」は主体的に人生を動くことから述べており、
「理解し合うにはまず自らを確立しなければいけない」という、本書では前提として軽く述べられている部分が詳細に説明されている。
「愛するということ」にテーマをおいて話を進めているのはフロムの方なので、現時点での興味がどちらにあるかで、集中して読める方が決まってくると思う。


ビジネス英語なら日経

未経験からプロのエンジニアを育てるオンラインブートキャンプ

歴史学の古典
古典のなかでも歴史についてのものは、その内容においてヘロドトスとトゥキュディデスの作品がよく比較され、登場してくる。
今回はこの2つのうち、主にトゥキュディデスの作品について解説したい。(久保正彰氏の翻訳版で読んでいる)

(楽天)
[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

戦史 [ トゥキュディデス ]
価格:1944円(税込、送料無料) (2016/10/19時点)



ヘロドトスとトゥキュディデスの両者の著作とも古代ギリシア時代の戦争を軸としたものだが、前者がそれを物語としているのに対し、後者では論説の多い考えさせる作品としている。
特に有名な語句がここから登場していて、「ペリクレスの葬送演説」「話を目で眺め、事実を耳で聞く」などは聞いたことがあるのではないだろうか。(後者は先日の新聞にも引用されていた)
ペリクレスの代表的な演説として知られる葬送演説は、以下の通り内容を分析できる。

・英雄の行動を讃えることを一人の演説者の演説の上手さに委ねてはならない、と認識を整理。
記憶の確認程度に事績をのべる。

・彼らが何のために戦ったのか、社会の理念の話にうつる。
他の政体との比較による明確化
理念の体現としての制度のポイント指摘
社会を担う市民の精神の格調高さを確認
~これらの理念の確認によって、聴く者の誇りを呼び起こしている。

・具体的な年金の話を行い、社会から英雄への補償を確認。最後に英雄への気持ちをつくしたら立ち去るがよいと述べ、演説おわり。

英雄の評価を行い、社会の団結力を高めることにおいて理路整然とした演説に構成されていることに、古代の人たちへの見方も改まる人が多いと思う。これは2500年以上も前の、紀元前450年頃の人の演説なのだ。

それでは彼らの演説はとても素晴らしくて現代には模範でしかないかといえば、それは違う。
古代アテネの政治では「社会のため」を打ち出しているがために、この演説に数ヵ所みられるように、「自ら人生のゴールを決める」ということの自由を制限している。
また、社会の存続のためということでの徴兵に負担感をもたない。これは時代の豊かさが大きく影響していることではあるが、軍事行動という選択肢を極めて軽く考えている価値観は随所にあらわれる。

そうは言っても、世界史を漫然と受験勉強で学ぶより、はるかに古代観がもてる良書であることが間違いない。
歴史に想いを馳せるにも、社会は何を掲げるべきか考えるにも、おすすめの一冊である。




カテゴリ

プロフィール

kazunori

Author:kazunori
こんにちは。読書アクセスを運営しておりますカズノリといいます。
趣味は読書とラジオを聴くことです。
本屋をぶらつくのが好きで、仕事帰りや休日に歩き回っています。ネットで色々なサイトも見ながら本の情報を仕入れては、家やカフェ、通勤途中で、読書をして考えごとを巡らせています。

最新記事

月別アーカイブ

フリーエリア

検索フォーム

RSSリンクの表示

リンク

このブログをリンクに追加する

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる