「起業する前に読む本」ロバート・キヨサキ著

本書は「金持ち父さん貧乏父さん」で知られる著者が、特に起業する際の注意点をアドバイスするために記した本だ。
様々な本やネット記事等によって起業にふみだすとき、役に立つかもしれない情報が述べられている。

[見解]
起業する人は、扱う製品の知識・関連する法律と手続き・事業に関わるシステム・顧客に売り込むコミュニケーション・キャッシュフローの管理という5つのカテゴリーの知識を備えたチームを築き、事業を行わなければならない。
また、その能力を身につける過程では失敗も起こるが、それも事業の一環ととらえて早くこなすのが良い。
[比較と特徴]
金持ち父さん貧乏父さんに比べて、事業を行うことについての内容に特化している。また、起業について自営業とチームを組んでの経営とを分け、その移行のために必要な取組みにも言及しているのは特徴と言える。
経営方法については冨山和彦氏の著作http://kazunotesu.jp/blog-entry-136.html?spが具体的で分かりやすいほか、大前研一氏が要点をまとめた作品http://kazunotesu.jp/blog-entry-80.html?spも存在している。
また、その後のステージで経営の枠組みをじっくり考えたい場合にはマービン・バウアーの名著http://kazunotesu.jp/blog-entry-31.html?spが整理されていて良いと思う。

http://blog.goo.ne.jp/kazunotesu
アクセスVISION: 事業モデルについて様々に考えているサイト

「金持ち父さん貧乏父さん」ロバート・キヨサキ著

本書は仕事をする人に「何のために働いているのか」と問いかけ、もしもそれが多少なりともお金のために嫌々やっていることなら脱け出すための方法を教えよう、という一冊だ。
(毎日楽しくて仕方ない、能力を発揮して十分な収入を得ている、という場合はきっと面白い本ではない。)

[比較と特徴]
本書では、従業員として働く他に
・ビジネスを所有する
・収益力のある資産を保有する
ということによって収入を得る道があることを提示している。収益力のある資産は、例えばマンションだったり株式だったりする。
そして著者が不動産などで収入を増やしていった話を実際に解説している。

[比較と特徴]
現在はさまざまな雑誌で不動産や株式への投資が呼びかけられ、クラウドファンドもネットで活動しているため中々新しさを感じないが、「どうして投資を良いものだと言う人が多いのだろう」と改めて疑問に思うことがあれば、この本は丁寧に答えてくれるだろう。
ずっとサラリーマンを続けて苦労した人の背中から学び、その否定から入っているところがあるので、働くことを述べる本を他にも複数読むことで公平に判断できるようになるだろう。
楽しそうに会社に所属して働いている内容を述べている例には、「ルービン回顧録」や「人は仕事で磨かれる」などがある。一般に、既にある会社で主体的に働くということにも大型の資本を用いてビジネスできるというメリットがあり、どちらが良いかは一概には言えないだろう。


ただ、仕事の楽しさを感じられず悩む人に対して資産を築いて脱け出すことを分かりやすく教えてくれている本書は、選択肢を広げてくれる良書であり、おすすめの本である。

http://amzn.to/2rlVkaB
1万年の未来予測: 悩む気持ちが軽くなるかもしれない本
http://amzn.to/2rm0Wl4
事業動向の予測技術: 事業動向を考える技術の本



「コーポレートファイナンス実務」松田千恵子著

本書は銀行員→戦略コンサルタント→大学教授と歩んでいる著者が、企業の本社機能の役割をファイナンスの面から述べた本だ。
事業の今後の展開を財務諸表の形で数年分作り、資金需要を見積もる手法やファイナンス用語の説明など、分かりやすく述べられている。

[内容]
企業にとって本社は社内投資家と考えることができ、そこが事業部門の収益性や予算、進退を考えることで会社の収益力が管理されている。
管理の一環で資金集めをするのには財務諸表を将来数年分にわたって見積もるファイナンシャルプロジェクションを投資家や金融機関に見せることが、必要金額を分かってもらうのに有効である。

[比較と特徴]
説明を要約して書いてしまうと上記の当たり前な文章になるのだが、その説明の分かりやすさが企業財務の仕事を扱う同種の本に比べて圧倒的であるという印象。
投資家目線で読んでも、会社の値段を推測するのに役立つだろう。ちなみに最初から投資家目線で記されている本にはファンドマネージャーによる作品http://amzn.to/2rlHqo1もおすすめだ。

事業に関わるとき、利益がどのように出ているのか気になることのある人は、基本用語の解説も載っている本書を読むのが良いだろう。

http://amzn.to/2rm0Wl4
事業動向の予測技術: 事業の動向を予測するのに未来予測の技術を活用することを述べた本

http://amzn.to/2rlXC9O
読書の技術: 本を読んで力にするための方法論を述べた本



「株で勝つ」ピーター・リンチ著

本書は、アメリカのファンドマネージャーが株式投資で成功するための方法を解説した本である。
1990年に日本語の初版が出ているが、その内容は普遍的であり、安定的に成果を挙げるための知識が豊富に述べられていると感じる。


[見解]
株式の値段は利益と変動するが、利益が動き出す始まりは消費者にうけることであって、それを感じとれる個人投資家には十分に勝つチャンスがある。もちろん、その時点で時価総額が純利益の50倍になっていたりと割高であれば値上がりは困難なので、基礎的な確認は行うべきだ。
[特徴と比較]
とても分かりやすい説明であり、企業価値の評価方法を経営目線でテーマとしている他の本(http://kazunotesu.jp/blog-entry-148.html?sp)よりも株式投資の知見が身につきやすいと思う。
また、同じくファンドマネージャーの作品であり比較的直近に日本で活躍する人の本http://amzn.to/2rhUrz7もおすすめで、こちらも日本市場の概略を説明し、株式投資でのポートフォリオの組み方を解説するなど内容が多岐にわたる。
この2冊では、先に投資の目的を考えるよう勧めたり、利益と株価の連動を指摘して時価総額と利益の比率をチェックするよう言ったりと重なる話が多い。どちらかでも良いと思う。

http://amzn.to/2riR9w2
未来予測の投資論

http://blog.goo.ne.jp/kazunotesu
アクセスVISION


「企業価値評価」マッキンゼー社編著

本書は企業の価値をどのように算出するべきか、そして企業はその価値を高めるために何に注力すべきか、という問いに対してのマッキンゼー社の解答だ。
財務諸表で使われる言葉を用いて説明を進めたりしているが、言葉の解説も為されているので読み手が一から理解できる構成になっている。

[見解]
企業の作り出す価値は、事業で得たキャッシュベースの利益から資本調達の費用を引いた金額である。そして企業そのものの価値は、その利益を将来にわたって考慮した金額となる。
企業は事業に投下した資産からどれだけ利益を得られるかという効率、利益額をどれだけ増やせるかという成長の両方に意識を向けて価値を高めていける。
背景となる考え方は、
・企業は稼ぎだしたキャッシュによって価値を測ることができる。財務諸表上の利益額は操作可能なため分かりにくい。
・将来のキャッシュベースの利益も割引率をかけて現在価値に直せば計算できるが、その予測はある程度可能である。
etc
[比較と特徴]
本書に出てくる財務諸表の話や「市場」は米国の内容であり(日本とアメリカは財務会計ルールが違うし、10年国債の利率も0.04%と2.3%程と違っている)、細かい部分には日本とのギャップがあるが論理は分かりやすい。
細かい財務会計のような話(キャッシュフローを計算するのにどの勘定項目をどう扱うか等)も少し出てくるが、それらは上記見解にまとめた内容の補足となるものだ。
日本で企業の価値について述べるものには株価をテーマとするファンドマネージャーの作品などがいくつか存在する。本書はそれらの理解をするののも役立つと思う。
(参考となる他の人々のサイト)
http://diamond.jp/articles/-/30025
著者の一人にダイヤモンド誌がインタビューをしている記事。本書の内容について受け答えしている。
~~~~~
http://amzn.to/2rg5UiH
事業動向の予測技術: 事業の動向をみる技術について述べている本
【ブックオフ】公式宅配買取サービス【送料・手数料無料!】
カテゴリ
プロフィール

kazunori

Author:kazunori
こんにちは。読書アクセスを運営しておりますカズノリといいます。
趣味は読書とラジオを聴くことです。
本屋をぶらつくのが好きで、仕事帰りや休日に歩き回っています。ネットで色々なサイトも見ながら本の情報を仕入れては、家やカフェ、通勤途中で、読書をして考えごとを巡らせています。

最新記事
月別アーカイブ
フリーエリア
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる